どうも、レボログです。
ダイエットの大敵といえば、
川で釣った魚しか食べちゃダメ縛りがあるのに、スタッフが急に用意したガリガリ君の誘惑…ではなくて、たまに襲ってくる猛烈な食欲。
というのもモチロンあるのですが、
今回は、それと同じくらい厄介な停滞期のお話でございます。

頑張っても頑張っても結果が出ない…例のこわいアレね。
ダイエットで挫折(ざせつ)してしまう一番の原因
それは、頑張っても思うように体重が減らないことに耐えられない
からですよね?

私自身、それで何度ダイエットを途中で投げ出したことか…。
本人にしてみれば、頑張ってダイエットメニューをこなしてる…なのに体重が横ばいで全然減らない…だけならまだいいけど、下手したらちょびっとずつ増えたりするからもう、
ゲスの極み!
と(心の中で)叫びたくなる。
停滞期は誰にでもやってくる
でもね、安心してください。
停滞期ってやつは誰にでも平等に訪れます。
ダイエット中に、急に体重が落ちなくなると、

あれ?もしかして私のやり方間違ってるのかな・・・?
と不安になったり、

こんなに苦しいのに結果が出ないなんて…
やめだ!中止中止!
とヤケになったりしがち。
でも、そうじゃないんです。
停滞期はダイエットと切っても切り離せないセットのようなもの。
流川君のセリフじゃないけど、
「ダイエッターにとって最初から計算にいれとくべき、税金みてーなもん。」
と割り切りましょう。
そうすることで、
体重が落ちない時期でも焦らずにダイエットを続けることができるはずです。
停滞期はなぜ起こる?
停滞期が起こる原因を一言でいうなら、
体が守りに入っているから。
え?何を守っているのかって?
それは、あなたの”命”(いのち)をです。
ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、これは本当のこと。
たとえばそれまで1日2000キロカロリー摂っていた人が、急に1日1000キロカロリーしか摂取しなくなったとしましょう。
すると、その人の体は
「あれ?このまま体重減ってくとヤベーことになりそうだゾ。」
ということで、代謝を減らして体重の減少を食い止めようとします。
つまり、生命維持のための仕組みが停滞期の原因だったのです。
ダイエットはもともと、カロリー制限を基本にしています。
そして摂取カロリーが減れば体は守りに入る。
だから、大なり小なり体重が減りにくい停滞期を経験するのは仕方がないことです。
ただし、ちょっと怖い事実もあります。
それは、誤ったダイエットを続けることで、停滞期から抜け出せない泥沼にはまり込んでしまう可能性があるということです。
というわけで、
ここからは停滞期を泥沼化させるNGダイエットについてみていきます。
NGダイエットその1.短期間で一気に体重を落とす
「夏までもう1か月しかない!この1か月で絶対5キロやせなきゃ!」
そんな風に切羽詰まった状態から一気に痩せようとする人…これアカンやつです。
一般的に、正しいダイエットの目安として
「1か月で体重の5パーセント以上やせてはいけない」
と言われています。
たとえば、体重60キロの人なら、
1か月で痩せていい上限は3キロまでということになります。
この目安を超えて無理に痩せようとすると、体は
(これは生命の危機だ…)
と危険信号を発令し、体重が減らないようなメカニズムが作動。
結果、おも~い停滞期がやってくるという、うれしくないことが起こってしまうわけです。

ムリに頑張れば頑張るほどかえって逆効果…
ダイエットってやっぱ一筋縄ではいかないわ。
NGダイエットその2.過度な食事制限
これも、よくないダイエット方法のひとつ。
まず、摂取カロリーを減らすことで太りやすい体になってしまうというおなじみの事実があります。
それに加えて、
私の経験上、ほぼ間違いなく、修行僧レベルで意思の強い人でない限り、確実にどこかのタイミングで発作的にドカ食いしてしまいます。

食事制限で太りやすくなったところでドカッと食べるもんだから、もうそれまでの苦労が水の泡どころか、むしろダイエット前より太ってしまって自暴自棄みたいになっちゃう危険性大だよ、ホント。
なのでぜったいおススメしません!
コラム.人間の歴史の99パーセントは飢餓状態!?
カロリー制限をすると、体が守りに入って体重が減りにくくなる。
現代を生きる私たちにとってはちょっと厄介なこの仕組みも、これまでの人間の歴史を振り返ると納得できます。
実は、人類が誕生してから300万年という気の遠くなるような歴史の中で、私たちがようやく飢餓状態から脱したのは、せいぜいここ100年の話。
つまり、残りの299万9900年の間、人類はずっと腹ペコだったわけです。
そうなると、当然わずかな食糧でも生き残れる手段が必要。
それが、食べ物が少なくなると体重が減らなくなる停滞期という仕組みにつながったといいます。
参考サイト:人類の99%は飢餓の歴史、その逆境が人類を進化させた。ーるいネット

ハイ!1つ質問。
俺、ダイエットしてたのに逆に体重ふえたことあるんだけど、アレってなんなの?

なるほど、いい質問ですね。
たしかに、私も、

1日ほとんど何も口にしなかったのに、なぜか体重が増えてブルーな気分。
過去にそんな経験をしたことがあります。
しかし、それもまた、
どうやら生命を守るための体のしくみによるものらしく…
ホメオスタシス…有能だけどダイエットには厄介な体のしくみ
ホメオスタシスという言葉をご存知ですか‽
中学の理科や高校の生物の授業で習ったという方もいらっしゃるかもしれませんね。
ホメオスタシス…日本語にすると恒常性維持機能なんて漢字7文字で小難しい感じもしますが、
要するに、体がそれまでの現状を維持しようとするしくみのことです。
たとえば、運動をして体温が上がれば、
汗をかいて体温を一定に保とうとする。
転んでひざに擦り傷ができたら、
それを傷口を塞(ふさ)ごうとする。
インフルエンザなどのウィルスが体内に侵入したら、それを体外に排出しようとして鼻水や咳(せき)がでる。
これらはすべてホメオスタシスによるものです。
停滞期もホメオスタシスの働きによるものだった
先ほどお伝えしたように、
人類の長い歴史の中で最大のテーマでもあった飢餓との闘い。
それを克服するための仕組みとして生まれたのが、体重現象を食い止める停滞期でした。
そして、実は、停滞期の正体とは、ホメオスタシスによる体重維持の仕組みだったのです。

そういえば、あの日、確か水をがぶ飲みしてたっけ…
体重が増えたのはたぶんそれが原因かも。

そういう外的要因があるなら、早くいってくれないと。
ダイエットが難しいのは、人類が300万年かけて作り上げた生命維持のシステムに逆らっているからともいえます。

じゃあ、ダイエット成功って基本ムリげーなの?
いえいえ。
そんなことはありません。
ちょっとした心がけで十分成功させることができます。
恒常性維持機能を書き換えればダイエットは成功する!
何か新しいことを始めようとするとき、
不安になったり躊躇したりすることってありますよね。
それもやはり、
現状を維持して安全を確保しようとする恒常性維持機能の働きがあるからです。
まわりの環境や、自分の体に何か大きな変化が起こった時、
恒常性維持機能は現状維持に力を発揮します。
しかし、ときに現状維持が逆にリスクになることも。
ダイエットが必要な状態はまさにその典型です。
標準体重より重い肥満体をキープしていると、
生活習慣病や関節痛など、さまざまな健康トラブルに見舞われるリスクが高いです。

とはいえ、ご心配なく。
私たち人間は、意識的に恒常性維持機能のはたらきによる現状維持状態を打ち破ることができます。
本能を意思の力で書き換えることができる。
これは、ほかの動物にはない人間ならではの優れた能力です。
たとえば、
それまで、80キロで現状維持していたのを
思い切って60キロまで落としてみる。
すると、不思議なことが起こります。
それまでは80キロを維持しようと頑張っていた体が、今度は60キロの体重を維持しようとし始めるのです。
つまり、いったんそれまでの現状を打破し、理想体重まで落とすことができれば、あとは体がその理想的な状態を現状と認識して維持してくれるということです。

ただし。
もちろん、一気に痩せようとするのは禁物。
1か月に5パーセント以内の健康的なダイエットを心がけましょう。

てかさ、80キロから60キロにするのが大変なんだってば!

まあ、そこは…ガンバ!。

痩せるのもつらいのは最初だけで、理想的な食生活や運動を習慣化すれば、わりとスムーズに進むから。
まとめ
ダイエットの停滞期には、人類の飢餓の歴史と、そこから生まれたホメオスタシス(恒常性維持機能)が関係していたことがわかりました。
そして、ダイエットがつらいのは、
まるで川をさかのぼるサケのように、現状をキープしようとする体のしくみに逆らった行動だからだったのです。
とはいえ、痩せるためには、やはりどこかのタイミングで決意する必要があります。
人間は、自分の意思で現状を変えていくことができる生き物。
ダイエットでも、ホメオスタシスを書き換えるつもりでしっかりとりくめば、きっと望む結果が得られることでしょう。
ただし、無理なダイエットは禁物。
あくまで1月に5パーセントを目安に少しずつ計画的に体重を減らしていきましょう。
それでは、また。