【FX】サポレジ転換が起こる理由をトレーダー心理から考えてみた

FX

FXの初心者向けテクニカルの本などを読んでいると、

サポレジ転換という言葉を目にすることが多い。

 

 

簡単に言うとこんな感じで、

それまで価格を支えていたライン(サポート)のが下抜かれるとそこが今度はレジスタンスライン(上値を抑える天井のようなもの)に変化する

という相場原理の1つのこと。

 

もちろん、サポートラインがぶち抜かれると今度はレジスタンスラインとして機能することが多い

という風に丸暗記して覚えておいてもいいんだけど、

個人的にその原理を理解できないと納得できないというか腑に落ちない質なもので。

 

今回の記事では、サポレジ転換はなぜ起こるのか?をテーマに、そのメカニズムを相場参加者の心理面からひも解いてみたいとおもいます。

 

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相場は負けているトレーダーが動かしている

 

なんとなく相場って超大金持ちのトレーダーがめちゃくちゃお金を突っ込んで動かしているようなイメージがあるんだけど実はそんなことはなく。

 

というか、FXの場合市場規模があまりにデカすぎて個人だろうが機関投資家だろうが相場の値動きを意図的に操作することなどほぼほぼ無理なのです。

 

となると、相場を動かしているのは誰か?

 

意外に思われるかもしれないけど、それは負けているトレーダーたちなのです。

普通の世界ではありえないですよね。政治の世界でいうたら、野党が国のかじ取りをしているみたいな。

 

ただ、FXの世界の圧倒的多数…いわゆる与党は9割の負け組トレーダーたちなので、彼らがキャスティングボードを握りつつ相場をぐいぐいと動かしているのです。

 

サポレジ転換が起こる理由は『早く楽になりたい』気持ち

 

 

では、負けてるトレーダーたちの何が相場の値動きを形成しているのかというと…

 

よく言われるように「欲望」「恐怖」です。

これが相場を動かす2大エネルギーでもあります。

 

レボログ
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とくにお金が絡むとその感情は何倍にも増幅されます。

とりわけ、負けているトレーダーが頻繁に感じる感情は何かというと・・・

それはズバリ「不安」。

レボログ
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やべ、これで負けたら2万損しちまう…

 

そして、その不安が相場を動かす…ランダムなはずのものをいびつにゆがめた結果規則性ができる。

と考えるとサポレジ転換が発生する原理も理解できる気がしてきます。

 

たとえばこんな感じでサポートラインが突破されて、

一気に下抜けしたときのことを考えてみましょう。

 

 

まず、前提として、今回登場するトレーダーたちはサポートでの反発を期待して買っていたものとします。しかし、残念なことにサポートは機能せずブレイクされてしまいました。

レボログ
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つまりサポートライン付近もしくはそのちょっ上で買ったトレーダーたちはみんな含み損を抱えているわけですね。

 

相場を動かすのは損をしているトレーダーという理解でいうと、

ここで損をしたのは、

1.サポート付近で買い損切りし損ねたトレーダー
2.ある程度の含み損は想定しつつ買っていたスイング(中長期)のトレーダ―

ということになるでしょうか。

 

以前、ある心理実験で

人間は利益をあげたいという欲求より損をしたくないという欲求のほうが何倍も強い

というデーター示されたそうですが、

 

相場参加者も人間ですから、もちろんこの心理傾向を抱えています。

つまり参加者のほとんどが利益をあげるよりまずは損をしたくない

と思っているのです。

 

勘のいい方なら、

ここまで読んですでにサポレジ転換の起こる仕組みにピンと来ているかもしれません。

 

もし、悪魔(天使でもいいけど)がやってきて、

「今抱えている含み損(30万円)を全部チャラにしてあげるから、代わりに10万円よこしな?」

と言われたらどうでしょうか?

 

そんな天使はいやだ!

 

「そんなの絶対イヤだ!」という人もいるかもしれませんが、

それまで長い間含み損に耐えてメンタルが疲弊しているトレーダーならこの誘惑に乗ってしまうかもしれません。

レボログ
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人は不安な状態にながいこと置かれると、

まともな判断力を維持するのが難しくなるものですから。

 

ましてや、サポートラインを下に抜けた段階で損切りし損ねたトレーダーたちは、

その後運よく再び戻ってきた価格に安堵し、建値でいいから逃げたいという衝動に駆られるのも無理はありません。

 

つまり買っていたポジションを売る(損切りする)のです。

だってそうすれば、結果的に損失ゼロで終われるのですから!

その間に失なった時間的コストのことなどこの際どうでもいいと考える。

 

 

すごくザックリいうと、

これが相場参加者の心理面から説明したサポレジ転換が起こるメカニズムということになるでしょう。

 

同様に、長期で含み損に耐えようと思っていたトレーダーたちも

なかなか思うように値動きが進まないと不安になります。

 

そして、その不安を解消しようとして、微損でも決済して逃げようとする。

それがサポレジ転換の自己達成予言のような役割を果たしているともいえます。

 

 

友人A君
友人A君

サポレジの知識が広まったことで、

それがトレーダーたちの行動に影響を与えているということはあるよね。

 

 

もちろん相場はそんなに単純じゃないけど…

 

今回は、あくまで1つの考え方として、

サポレジ転換が起こる理由を相場参加者…特に負けている(含み損を抱えている)トレーダー側の心理面から分析し納得してみました。

 

もちろん、相場はそんなに単純じゃないというのもごもっとも。

経済指標や各国の実需、要人の発言など複雑なファクターが絡み合って動くことは言うまでもありません。

 

ただ、それらを全部正確に把握して相場の値動きを予想するとかムリゲーだし、個人トレーダーが勝つということに目的を絞るなら必要もないのかなと。むしろコスパ悪すぎかなと。

 

あくまで1つ1つの値動きに対して

自分なりに納得できる理由づけを(こじつけにならないように注意しながら)ある程度客観性をもって出来ていれば十分なのかなと思います。

 

これからトレードを始める方へ

最後に、しくじり先生的なことをちょっとだけ書かせてください。

 

初心者トレーダーの多くが自分が買いたいと思うところで買い、売りたいと思うところで売るわけですけど、その結果見事に撃沈するわけですけど。

 

レボログ
レボログ

私も過去に何度となく沈没しかけたわけですけど

 

そこで何度も相場にフルボッコにされながら、

ようやく気付くのが自分と反対サイドにいるトレーダーたちの存在

 

売りたいと思うときに、今買いポジを持っているトレーダーや買おうとしているトレーダーは何を考えているのかをまず想像してみる。これが重要です。

 

レボログ
レボログ

自分が買うんだったら、ここに損切りを置いてこういう値動きになったら逃げるはずだ。

 

相場でエントリーするポイントとして理想的なのはただ1つ。

売り手と買い手の意見が一致するところです。

 

 

「そんなのねーだろ!」と思うかもしれませんが、あるのです。

意見が一致せざるを得ないポイントというのは確実に。

 

それはどこかというと、

売り手が勢いづいて買い手が逃げる(つまり損切りして売る)ところですよね。

 

これを5分足スキャルピングという本ではダブルの圧力と呼んでいます。

 

そう考えると、

もみ合っているところで入るとか意味不明ということになりますし、

ぴょんと飛び出たブレイクの釣られて飛び乗ってもついてきてくれるトレーダーが居なそうなこともわかってきます。

 

そうやって無謀なポイントを削っていって残るのがいいエントリーポイントということになるのでしょうね。だから勝っているトレーダーはみんな口をそろえてヒマだ!と宣うのです。

 

レボログ
レボログ

初心者時代からア〇なエントリーポイントを減らして減らしてようやく勝てるようになったのですからね。

 

 

というわけで、どうぞ良いトレードを!

 

それでは、また。