どうも、タカハシです。
突然ですが、みなさんストレス感じてますか?
私事で恐縮ですが、少し前から、額(がく)関節痛を発症しておりまして…口を開けるのがツラい。
ちなみにですが、額関節痛の原因としてましては、主に次のようなものがあるようです。
- 姿勢の悪さ
- 顎(あご)に悪い癖
- かみ合わせ
- 精神的ストレス
- 参考サイト:顎関節ナビ
この中で、特に原因として気になるのが、精神的ストレスという項目。
ちょっとイメージできませんが、強いストレスを感じるとあごが痛くなっちゃうみたいなんですよね、なんでだろ…。
また、あごに悪い癖としては、夜中寝ているときに無意識に行う歯ぎしりなどがありますが、これももともとはストレスが原因となるケースが多いのだそうです。
もしかしたら、姿勢の悪さや噛み合わせが原因なのかもしれないけど、これはなかなかすぐには改善できそうにないし、となるとやっぱりストレスとの付き合い方を改めないと、これからも定期的に不定愁訴…もとい額関節痛に悩まされることになる可能性が高そうで恐いです。
とはいうものの、ストレス社会と言われる今の日本に住んでて、いきなりストレスフリーに暮らせ!たって、ムリ(笑)
そんなこんなで、ストレスについてストレスフルに考えあぐねるという悪循環に陥りそうな私を救ってくれたのがこちらの一冊。
ケリー・マクゴナガル スタンフォードのストレスを力に変える教科書。もしも余命幾ばくで子供に何か伝えたい時に、この本を選びたい。私達がこれから生きていく時に必ずあう困難を乗り越えていく方法が書いてある。手元に置いておきたい一冊。 pic.twitter.com/sLZe5kJ4uE
— 博美 (@hilomi20) 2016年9月10日
こちらの方も絶賞されてますが、久々に文句なしに読んでよかった1冊でした。
ストレスって体に悪いらしいよ…ただしそう思っている人にとってはね
この本の言わんとしていることを一言で表すならコレ。
特に、着眼点として目を引いたのは、ストレスをポジティブなものとして捉えなおしてみませんか?と提唱されていること。
読み始める前には、
「どうせ、物は考えようですよ!ポジティブ!ポジティブ!」的なよくある自己啓発本かと思いきや、いい意味で裏切られました。
本の中では、ストレスとは何かについて著者の主観的な考え方が示されているのはもちろん、
それに加えて、最新科学に基づいたストレスとの向き合い方についても詳しく解説されています。特に「ストレスを力に変えるエクササイズ」という項目には、具体的で実用的なストレス攻略法が紹介されていて、この部分を拾い読みするだけでも、値段以上の価値を感じました。私としては、とりあえず元は取れたので一安心(笑
ストレスを生かすもストレスに殺されるのも自分次第
また、本書では、ストレスの捉え方を根本からリセットしつつ、ストレスをポジティブなエネルギーに変えるためのマインドセット(考え方)が提示されています。
プレッシャーがかかる場面や、未知への恐怖から不安を感じるとき、人は誰しも強いストレスを感じるものですが、問題なのは、
ストレスそのものではなく、ストレスを感じる状況から逃げ出したい、ストレスはマイナスでしかないものだ
という考え方の方だ、というのはまさに新発見でした。
2種類のストレス「コルチゾール」と「DHEA」
実は、ストレスにも2種類あるのをご存知でしたか?
私はこの本を読むまで知りませんでした(お恥ずかしい)。
具体的には、コルチゾールとDHEAというものなんですが、それぞれ分かりやすく説明すると
コルチゾール…分泌されると、うつ病のリスクが上昇する。また免疫力の低下にもつながるためあまりよくない。
DHEA…分泌されると、不安やうつ病・神経症状を発症するリスクが低下する。また免疫力もアップする。
という特徴があります。
あまり詳しくはありませんが、
もちろん、どちらも人間にとって、必要なストレスには違いなんだけれど、ポイントとなるのは、2つのストレスの割合なのだそう。
とりわけ重要なのは「DHEA」の割合が高いと病気の発症率が抑えられてストレスはポジティブなものになるということ。
加齢をポジティブにとらえることで寿命が8年延びる!
アメリカで行われた思い込みに関するある実験によると、
「歳を取ることは、知識や経験が豊富になることだ」などポジティブに捉えるグループと、
「歳を取ることは、衰えて役立たずな人間になることだ」などネガティブにとらえるグループとに分けて寿命を比較したところ、何と、ポジティブな捉え方をするグループの方が平均して8年も寿命が長いという結果が出たそうです。
なぜそのようになるのかというと、
加齢をネガティブにとらえる人は、人生に対して投げやりになり、どうせ健康になどなれないと運動もしなくなる、あるいは人からのアドバイスにも耳をかさなくなるなど、自ら健康を遠ざけるような振る舞いが目立つのに対し、
ポジティブな捉え方をする人は、医師からアドバイスもしっかり聞いて実践し、年齢にかかわらず、自分は何事もやればできる!という態度で臨み、また総じて、運動にも積極的に取り組むのだといいます。
このような生活習慣の違いが、やがて寿命の差となって表れてくるのです。
ストレスの捉え方を変えて自分を自在にコントロール
ストレスを感じると、人の体では心拍数が上昇し、心臓が収縮するという反応を示します。
先ほど、体に良い影響をもたらすストレスと悪い影響をもたらすストレスについてお伝えしましたが、それに関連して、
アメリカのハーバード大学である実験が行われました。
実験では、大学生を2つのグループに分け、Aのグループに対しては、「ストレスって最悪で体に悪い影響ばかり与えるものだよ~」という動画を見せ、それに対してBグループには、「ストレスはあなたの力を引き出してくれる良いものだよ」という内容と動画を見せた後、
それぞれの大学生を強いストレスを感じるような状況下に置き、その後、それぞれストレスに対しどのような反応を示したのかを確かめるというもの。
実験後、AとBそれぞれのグループから唾液を摂取し調べたところ、ストレスに対しネガティブな刷り込みを行ったAのグループの方では「コルチゾール」が優位となり、反対にストレスに対し、ポジティブな捉え方をするように仕向けたBのグループの方では、「DHEA」が優位という結果になったそうです。
つまり、この実験からいえるのはストレスは捉え方次第で、体に対していい影響を与えることもあれば、悪い影響をもたらす場合もあるということ。まさに病は気からという言葉を科学的に実証するカタチとなりました。
なお、この本の著者であるケニーマグゴニカル先生の「ストレスを力に変える」講座の内容はTED動画版で視聴が可能です。本を読む前の予習にぜひ。
とりあえず、これからは
「はぁ…ストレスフルやわ~」と嘆くのではなく、「ひゃっは~ストレス最高ぅぅぅぅ!」と叫ぶ…のはちょっと恥ずかしいので、心の中でシャウトしてみようかなと思います(笑。
それで、顎関節痛とおさらばできたら御の字なんですけどね。
何はともあれ、
ストレスに対するイメージを180度変えてくれたとっても”読み得”な一冊でした。
それでは、また。