どうも、レボログです。
今回は中国で導入されたことで一躍有名になった信用スコアって何?
をテーマに1記事お届けいたします。
信用スコアであなたは知らないうちにランク分けされる
信用スコアとは、簡単に言うと、
という、ちょっとヤバそうなシステムなのです。
じゃあ、いったいどんな基準で点数が決まっていくのか?

ヤバいですよ。
たとえば、ショッピングサイトでの買い物履歴、あるいはSNS上での交流(どんな人と付き合っているか)、はたまたネット上でどのような発言をしたか(思想信条)…とまあ、多分これらは一例にすぎず。
要するに、スマホから抜き出せる個人情報すべてを優秀なAIが総合判断(基準は非公開)して、個人に点数をつけてしまうのだ!
お金の貸し借りだけに利用されるって本当?
たとえば、日本でも信用スコアの先がけとしてJスコアというシステムが導入され始めています。
これは、今のところお金を融資可能かどうかを判断するためのみに使用するという建前になっているそうですが…
まあ、人間そうお行儀よくはいかないもので、やがては就職活動、婚活など私たちの生活のあらゆる場面に影響をおよぼしそうな予感がプンプン…。

そういえば、同じく信用スコアのパイオニアとして注目されているLINEスコアなんかは、そもそもLINE本社の信用はどうなんだ?みたいなツッコミを食らってましたね。
また、ヤフージャパンなどは、信用スコア用に会員の個人情報を外部に流出させたとして大炎上。
そんな中、アップル社は信用スコアの導入は今のところ行わないと明言し、私の中での株価はうなぎ上りです。
差別や格差の固定化につながらないの?
信用スコアがなぜ導入されたのかご存知ですか?
というか、ちょっと想像してみましょう。
そもそも信用スコアの発祥の地中国は、共産党のトップわずか数人で10億を超える人口を支配するいわば共産党による独裁国家です。
そこで信用スコアが導入されたとすると、すぐに思い浮かぶのは、より効率良く国民を管理・支配したいという支配階級の思惑(おもわく)。
近年では飛躍的に進化したAI(人工知能)がネット上に飛び交う膨大な量のデータ(ビッグデータ)を的確に分析・処理できるようになっています。
つまり、権力者1人が管理できる人民の数がこれまでとは比べ物にならないくらい爆発的な伸びを見せている。
だからこそ、我々には止めようがない
ジェフ・ベソスや、ラリー・ペイジがやるといえば、私たちも避けては通れない。
それが信用スコアで序列化される社会です。
もちろん、建前上は、経済力と人間としての価値はイコールではなく別物、というテイをとるでしょう。
でも、特に日本では経済力(仕事力)≒人間力みたいな価値観が一般化しているので、そのうち国民一人一人が信用スコアで他人を値踏みする時代が来そうですごく暗い気分になる。
ちなみに。
というか、もしかして、アマゾンが最近私のカスタマーレビューを一方的に封鎖したのも、
コイツは信用スコア的にレビューさせちゃいけねえ!
みたいな判断を勝手に下してんじゃねえかっていうきな臭さすら感じてしまった。
まさか、とは思うけど、
あ、いまだにメール連絡すら来てないです。

現状、便利だから使わざるを得ないんだけどさ。
信用スコアがお金の貸し借りだけに利用される…わけがない
もし、信用スコアが一般的な社会で導入されるようになったら、近い将来ほぼ間違いなく、すべての社会生活において信用スコアの提示を義務付けられるような社会になると思います。
たとえば、就職活動、たとえば婚活、たとえば、不動産の賃貸、ローンを組んだり、投資用の口座を開設したり。
ヘタしたら、この区域は信用スコア700以上の人間しか入れない…
みたいな格差が行動範囲にまで露骨に影響をおよぼす社会になる可能性だってゼロではないと思う。

エリジウム…
もちろん、今でも経済力やほかにもさまざまな観点で人は差別されています。
しかし、それでも街ですれ違う人に自分がどんな人物か一見して悟られないという自由さはまだある。
それが、たとえばスマホが眼鏡型になった未来で、
ドラゴンボールのスカウターで戦闘力を測るように、街ゆく人の頭上に信用スコアが表示されるようになってしまったら…

というか、他人の信用スコアを自由に開示できるようになった時点ですごくアウトな気がする。
だって、街ゆく知らない人に、
(このド貧乏人がよ!)
みたいに思われてるかも…とか疑心暗鬼になったままで歩くのとか超嫌じゃないですか?

誰しも、落ちぶれる可能性はあるわけで。
たしかに、数値化されていないだけで、これまでだって、ドレスコードとか、なんとなく居心地がわるいという無言の圧をかける形で間接的に客層を選ぶということはサービスを提供する側だってしていたと思うけど、
それが、信用スコアという印籠を手にしたことによって、露骨な差別もオッケーみたいな社会になったらすごく息苦しくなる気がする。

てか、それって憲法違反じゃね?
人間の価値が勝手に決められてしまう未来
有名大学を出ていて、
上場企業に勤めていて、
結婚して子供もいて、
友人知人にも恵まれていて。
イチバン問題だと思うのは、誰かが勝手に決めた尺度で勝手に自分の人間としての存在価値を決めつけられる危険性がある点。

選民思想とかファシズムとかAI社会主義とか
極論だけど、行きつく世界はそのどれかだと思う。
キミは、信用スコア300点だから、うちには就職できませんとか、結婚できませんとか。
数値化できない価値を無視する世界
学生時代は、偏差値やテストの点数だけで序列化される世界が息苦しくて仕方がなかった。
まったく、どうしようもなく退屈なヤツなのに、テストの要領だけはよくて点数を取るやつがなぜか優等生で。
でも、電車ではお年寄りに席をゆずるあの子が勉強が苦手というだけで、劣等生扱いで。
つまるところ、
信用スコアを広めたい誰かは、学生時代が終わってからもずっと偏差値みたいなもんで序列化される社会をめざしてるんじゃないでしょうか?
もちろん、理由はその方が国民を管理しやすいから。
合理的に差別することもできるから。
ただ、そうなったら世の中本当に殺伐とするんじゃないかと思います。

就活前は、怖くてネットに書き込みもできないとか。
いったいこの国では、誰が中心となってこの信用スコアという仕組みを普及させようとしているかは知りませんが、ぜひ手遅れになる前に、一度ディストピアを想像してほしいと深く願います。

検閲、思想統制…間接的だとしても時代錯誤感がハンパない。
というわけで、
今回は、信用スコアが悪い方向に利用された場合の最悪のケースを想定してみました。

そんなテーマだったか?

いや、つい熱が入っちゃって変な方向に脱線してしまったという…。
現実的には、ここまで露骨に個人が勝手に数値化されて序列化され、差別されることは無いと思います。
でも、純粋にお金の貸し借りだけに利用されて、
人間的な価値と経済的な尺度での人間の価値を明確に線引きして…みたいなことにもならない気がする。
やっぱり、下世話なところで、婚活やお見合いとか就活で利用する企業も出てくるしだろうし。
何点以下の方の入会はお断り…みたいなサービスだって出てくると思う。
AIによる支配ってきっとこんな感じで始まるんだろう
信用スコアって何かなと考えていたら、シンギュラリティという単語が浮かんできました。
確か2030年でしたっけ?人間の知能を人工知能が超える分岐点が訪れます。
確実に。
そうなったら、もはや人間には理解不能な超高度な基準で勝手に選別されるのかな。いやだなー。
技術は進歩してるはずなのに、快適になるのは一部の富裕層・支配層ばかリで大衆はどんどん息苦しく不自由になっていく、管理監視されるようになる…ほんと誰のためのテクノロジーの進歩かわかりゃしない。
とりあえず、どこの誰が作ったのかもよくわからない画一的な基準で勝手に人間としての値打ちを決めつけられるのはちょっとまだ勘弁してほしいボクなのでした。

とか、書いたら信用スコア下がっちゃいますかね?
ま、そのときはそのとき。
というわけで、今回はこのへんで。
それでは、また。