どうも、レボログです。
今回は、先日アマゾンプライムに登場した『シンゴジラ』を視聴してみた感想を書いてます。
実は、この映画を観るまでには個人的にちょっと紆余曲折ありまして。
映画館にはタイミングが合わずに行けず終い、
んでもって、だいぶ前に地上波初登場の時はなぜか冒頭5分しか録画できておらず(泣
ということでようやく待ちに待ったAmazonプライム初登場となったわけです。
高評価の理由は、おそらく圧倒的なリアリティー

よっしゃとりあえず、全部みることができたことが嬉しい(笑
映画を観た直後に訪れる
若干の放心状態とともに、その感想をうまく言葉化できない時間。
まさに、今が私にとってそういう時間に揺蕩っているいるわけですが、
このまどろみの時間はなかなか貴重なもので、へたに他人の感想文を読みたくはないのです。

だって、簡単に印象操作されちゃいそうで(笑)
たとえば、トップレビュアーが一言でキャッチーなコピーをタイトルに乗せてたりすると、もうその言葉が頭にへばりついて取れなくなる。
それだと、リアルな自分だけの感想文はもう一生かけないですからね。
それって、スゲーつまんないことなんです。私としては。
なので、まだアマゾンの高評価レビューとか、ちゃんと読んでません(笑)。
さて、そんな話はともかく映画の感想をそろそろ。
やっぱり、いうてもゴジラってかなり昔の作品。
なので、
それが現代に蘇ってきたらきっとこんな感じだよね?っていう点に関していえば、この映画では、
まさに、

事件は会議室で起きてんじゃない。現場で起きてんだ!
と叫びたくなるような
ものすご~くリアルな大人たちの対応が見れるわけです。
政府官邸とか、各種災害対策本部とか、自衛隊とか頭の固い御用学者とか。

そういうの見たかったんじゃないんだけど‥・。
もちろん、この時代ならではのSNSでの情報拡散の早さとか含め、庵野監督の手によって、完全に現代版ゴジラが誕生したといっていいでしょう。

何?その取ってつけたみたいな感想(笑)
ニッポン対ゴジラ…はちょっと(笑)
東京近郊に住んでいる人なら、
ああ、あの商店街が破壊された~!
目黒侵入って…めっちゃ家の近所やん~!
とか、臨場感も人一倍なんでしょうね。
あくまで想像ですけど(笑)
ただ、これってそれ以外の地域に住んでいる人間からすると、
どうも他所でやってる祭りを見せられてる感が強い。
しかも、ほぼ東京だけが舞台の映画のコピーとして
「ニッポンVSゴジラ」って言っちゃうかねっていう。
この感じどこかで…と思って振り返ってみたら、
今年の冬、東京で(たった)10㎝雪が積もっただけで、全国ニュースがこぞって大騒ぎ。
んでもって、ご丁寧に雪上での歩き方までレクチャーしてたのをシラーっと見てたのを思い出しましたとさ(笑)

せめて、霞が関…Tokyo vsゴジラにして?
しかも、よくよく考えると、
舞台はそのさらにマニアックな中枢・総理大臣や閣僚や一部官僚や自衛隊の幕僚長や学者先生や…って主要キャストに民間人ってもしかして一人も登場してこなかった?

そりゃ、他人事にもなるわ…。
たとえ、どれだけ奇想天外な設定やストーリーでも、
どこかでそれを自分事として感情移入できること。
それがいい映画の条件だと思う。
それをあそこまで民間人を描かずに、
政治エリートたちの内輪の話にされたら入り込めるものも入り込めない。
というわけで、感情移入とは無縁の映画でした(個人的に)。
他にも、ダラダラと専門用語を垂れ流す棒読みセリフとか、石原さとみのイー〇ンイングリッシュとか。
シラケる要素は多々あれど…(笑)
ただ、ゴジラの神々しさは素晴らしいの一言
いろんな不満点があっても最後まで見てしまった理由。
それは、ただ1点。
ゴジラが美しかったから。
特に、初めて背中から尻尾にかけて発光するシーンは、エヴァをほうふつとさせる神々しさがあってちょっと鳥肌モノでした。

紫の光線…斬新や。
赤でも、青でもない。
紫の光には、どこか憂いや悲しみ(あと気品も)のようなものが表現されているようで思わず見入ってしまいました。
巨大怪獣VS人類みたいな構図の作品をみるとどうしても思ってしまう事。
それは、ワンパンマンのガロウ症候群とでも呼べるようなもので、要するに

ゴジラを勝手に悪者にすんなや。
というムチャな憤り。
そりゃ、人類を守るためには仕方ないけど、やってることはただの集団リンチじゃねえの?
とか、ふと思ってしまうことがある。
そりゃ、ゾウVSアリみたいな戦いなのかもしれないけど、
もし仮に、ゴジラが元は小さな生物でそれが突然変異して現在の姿になったとして、
ようやく地上に出て、ちょっとその辺ふら~っと歩いてみたらいきなりミサイル発射されてって、考えたらちょっとひどすぎない?
なんて思う人はこの国に一人もいないのだろうか?
そんな疑問も脳裏をよぎるくらい、もうただただ災害対策でしかないかったぜ!
俺たちヒーローだぜ!(ドヤッ)っていう顔されると、もう引いちゃってる私がいます(笑)。
たとえば、河川敷でゴジラを見あげつつ

ゴジラ、お前も孤独なんか?
なんてセリフをつぶやいてくれるおじいさんが一人登場してくれるだけで、
ちょっと評論家気取りの偏屈じじいも、

お、庵野わかっとるやないかい。
なんてニヤリとできる作品になったはずなんだけど。
まとめ:第5形態エンドというアイディアにやられた(ネタバレ)
終わりよければすべてよし。
もし、最終的にヤシノキ作戦(だっけ?)で無事凍結…というエンドだったら、まあただのB級映画だったと思うけど…ラストカットよく見ると…今後のナイトメアっぷりを予感させるスバラシイ伏線が仕込んであるじゃないか!

映画館なら絶対見逃していたな。

よかったね。ギリ、プライム会員で。

ギリってなんだギリって。
まあ、続編があるかどうか不明なので、
回収のめどは経ってないんだろうけど。
(ここからはネタバレになるのでご注意。)
多分、庵野さんの中では、
第5形態が活動を開始してからの東京大パニックを描きたかったんだろうな…と勝手に予想している。
でも、そうなったらもうどうしようもないような…。
第4形態単体(要するにデカいゴジラ)でも自衛隊+米軍投入でギリギリ活動停止に追い込めた…というエンドだったし。
しかもこの間約2時間…てえと、もうこりゃ3時間くらいないと収まらんわな(怪獣映画って今時そこまで引っ張れるテーマでもないだろうし)。
とはいえ、ゴジラといえば、やっぱりメインで描くべきは誰もが知ってるあの巨大怪獣なわけだから、後半でいきなり亜人化したミニゴジラ登場なんてことになると・・・

え?シン・ゴジラってこうゆうこと?
みたいになっちゃう可能性大なわけで。
それじゃ、やっぱり庵野ゴジラってどうよ?みたいな評価になってしまったと思う。
その点、いいところでバランスをとった作品ともいえますね。

いけ!在来線爆弾で足止めだ!
とか、

なるほどその手があったか!
というようなアイディアも所々散りばめてあって、
それなりに楽しめたし(笑
とにかく、全部見終わった後に、
ラストシーンから今後の展開を妄想するのがこの作品のシンの楽しみ方
なのかなと。
それでは、また。