最近、鬼愛読しているエッセンシャル思考という本があるのだけれど、
やることが多すぎて1日があっという間に過ぎてしまう…という悩みを抱えているなら必読書ですよ、とりあえず。
それはさておき、
その中に、アメリカのとある高校で行われたジャーナリズム入門という授業の一幕が紹介されていて。教師役をつとめたのはチャーリー・O・シムズという先生。
ちなみに、本の中には、日記を書くことがジャーナリズムの起源的な話もあり、
ちょっとしたことでも書き残しておくと記憶のバックアップになるという。
さて、その授業では以下のような文章を見せられそれを要約せよとの課題が与えられた。
「ビバリーヒルズ高校のピーターズ校長は今朝、職員一同に研修旅行の知らせを告げた。来週木曜、職員全員でサクラメントへ行き、新たな教育メソッドに関する会議に参加する。当日は人類学者のマーガレット・ミードや教育学者のロバート・M・ハッチンズ、カリフォルニア州知事のパット・ブラウンによる講演会も予定されている」
生徒たちはいっせいにタイプライターに向かい要約を開始。
しばらくして、シムズは生徒たちの要約に目を通し、どれも駄目だと首を振った。
シムズいわく
正しい要約は、「来週木曜は学校が休みだ」。

なんと…
引っかかりを感じつつも本質情報に違いないと思う理由
もし仮に、上記のような要約問題がテストで出題されて、
「来週木曜は学校が休みだ」
と回答したら果たして合格点がもらえるのだろうか…という疑問はある。
たとえば、ドラマのダイジェストを要約と考えるなら、仕事が休みの休日の描写があったとして「会社が休みだった」で説明を終わられたらなんのこっちゃわからず、視聴者からクレームが来るだろう。
ただ、それも結局は
そこは、論点じゃねえ!
ってポイントな気がする。
要するに物事の細部に囚われず、本質をつかめよと。そういう話でしょ?
よく、物事の構造を理解したかったら立場を変えて考えてみるといい、ということが言われる。
この場合、教師たちの立場からしたら、いろいろあってめんどくせえな、って感じなんだろうけど、
生徒の側からしたら

よっしゃ、木曜休みじゃん!
と歓喜する状況でしかない、気づかされたりする。要約っておもしれー
とりま、人の話を聞くときもそうだし、本を読むときも映画を見るときも

ここでの本質情報ってなんだろう。
と思いをはせつつ、細部に引っ張られそうになったら

そこは論点じゃねえ。
って自分で自分にツッコミをいれるクセをつけようかなと、ま、細部に気を取られるのも楽しいんだけどね(笑)
とりま岡田斗司夫さんがルパン映画の名作カリオストロの城をクラリス視点で語ってて面白かったのを思い出したり。
それでは、また。