タイトル通り、すべての選択肢にイエス!
といったら、人生どうなるの?よくなるの?というのを3年間にわたって詳細に綴ったドキュメンタリー映画…嘘です、コメディです。
ジム・キャリー演じる銀行員のカールは、
もともと仕事以外は引きこもりで人からの誘いには即答でNO!を言っちゃうようなノリの悪いヤツ。

インドア派を絵にかいたようなキャラ設定すね
それがある友人との再会で一変する。
ユー、全部の誘いにイエスって言っちゃいなよ
久々に再開した友人に近況を聞くと、
世界を放浪したり好きなことをしていてなんだか楽しそう。
でもって、
「銀行の窓ガラスを割りたいか?もちろんイエス!」
とか言って警備員の目の前でマジで銀行の窓ガラスを割っちまう破天荒ぶりw

いや、犯罪やん…
という正論はこの映画には野暮なんだろな。うん。
さて、その友人が劇的に人生に対する考え方が変わったセミナーというのがありまして、
それがご存じイエスマンセミナーってやつでしてね。
いかにも宗教じみたそのセミナーでカールは、
徹底的にイエスマンに洗脳されていくのでした。
全部にイエスは暴論のようで人によってはそうでもないかも
それ以降、カールはあらゆることにイエスを連発する。
とまあ、
こういう映画のお約束といわんばかりに、ご都合主義的な幸運に恵まれる。

フツーに見てると、これってランダムに跳ねるピンボールみたいなもんで、カールはたまたま運ゲーに勝ったけど、もう一度やったら、どっかでブタ箱にぶち込まれたり、下手したら死ぬよね?
と思わなくもない。
あ、野暮なんだよね、正論は…いけね!
ただ、この映画の趣旨としては、
ノーばかりの人生で、なんか楽しくないなーと思ってるなら、イエス!で人生の新たな扉(可能性)がひらくかもよ?勇気だしてみたら?
ということが言いたいのだろう。
極端、まったく善良な市民として退屈な人生を送るのと、
ちょいおイタをしても、その先にエキサイティングな出来事や出会いが待ってるかもしれない人生とどっちがいいのかは正直わからない。
最終的に、

俺の人生、結構楽しかったな
と思えたもん勝ちなんだろうね。
人生は、遊び場
「人生は遊び場、子供はそのことをみんな知ってるのに、大人になると忘れちゃうの」
個人的に、この言葉に出会えただけでもう十分この映画でモトはとれたなと思ってます。
最終的にカールと恋人になる女性のセリフなんだけど、
この女性がまた、走りながら写真を撮る(当然手振れがエグい)という謎の講座の講師をしてたり、
バント活動ではいかにも前衛的なスタイルでわずか数人の客の前で歌っていたりと、流行とは無縁のところで活動していて…ただ、自然体で、結構人生を楽しんでる感じなんだよな。
今の世間の価値観なのかなんなのか、
遊びですらセオリー(最適解)を求められたり、下手すりゃ無駄がどうのとかいう謎キャラがいたり、

いやいや、遊びってそもそも無駄を楽しむもんなんじゃないの?
といいたくなるような謎現象に割と頻繁に出くわしたりしてたんだけど、
あらためて、
遊びの天才だった子供時代を思い出して、自由に遊ぶのが人生だよねと胸のつかえが下りたというか、シンプルに気持ちが楽になった気がしました。
なんか最近人生楽しく年だよな…
という方は1度見てみると新しい扉が開くきっかけになるカモです。