【感想】実家が全焼したらインフルエンサーになりました(3.5)

本のこと

今回紹介するのは、

実家が全焼した結果有名になったインフルエンサーサノさんのこちらの本

 

 

著者は、実家が全焼したサノとしてツイッターアカウントを開設していて、日々の切ない出来事を140文字にまとめツイッターが話題を呼び大人気になった方だそう。

 

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不幸すぎる出来事も、解釈を変えれば喜劇(ネタ)になる

もっと下世話な言い方をすればマネー(金)になる。

 

家が全焼
お父さんが自殺

 

本の中にはこんな一般人がなかなかダブルで体験することはなさそうな不幸話が登場する。

 

「いや~俺、子供のころ家が全焼して、おまけに父ちゃんが自殺しちゃってさ」

たとえばこんな風に知人にカミングアウトされたら、

 

笑うのも失礼だし、かといってお通夜みたいになるのも雰囲気的にどうなんだろうと思うしで

スゲー困りそうなエピソードだ。

 

レボログ
レボログ

それはお気の毒に…とかそんなつまらないことしか言えなさそう。

 

しかし、サノさんのすごいところは、それをネタに本を書いてしまったところ(元ネタはツイッターだけど)。

 

また、持ち前に行動力と前向きさで、たくさん失敗を重ねながら人生を前向きにたくましく生き抜き、その後、京大の大学院に合格したり、大手広告会社でプロジェクトを成功させたりとなかなか華々しい活躍をされている。

 

しんどい気持ちを抱えている人におススメ

 

今、

(人生詰んだ・・・)

と絶望したり、

 

いろんな理由でしんどい思いをしている人もいると思う。

 

このところ僕も少し気持ちがふさぎ込む日があったりしてそんな時に出会ったのが

家が全焼したサノさんの本だった。

 

人生にあるのは事実ではなく、解釈である。

 

家が全焼しても、ボロヤだから全焼した方が保険金がたくさんもらえる。

とか

 

お父さんがなくなっても、かつての笑えるエピソードとともに父親との思い出を心の支えにしながら

いろんなことにチャレンジしつつ人生を前向きに楽しむサノさんの姿勢は、漫画の主人公みたいで読んでいてちょっとワクワクした。

 

 

 

こんな人は読まなくていいかも

 

行動力に自信がない人・もしくはインドア派な人

サノさんの本に出てくるエピソードから伝わってくるメッセージは

行動してれば何とかなるし、失敗しても人生楽しいよ。

というもの。

 

だから、

レボログ
レボログ

俺の弱点って、行動力や勇気のなさだよな…

と薄々自覚していて、しかもちょっと心が疲れ気味の時に軽い気持ちで読むと

思わぬところで、行動力ハラスメントを食らう可能性がある。

 

50万円だけ手にしてお遍路行った結果、寝てる間に童貞卒業しちまった話なんてまさにそうで

レボログ
レボログ

人生って、こういう向こう見ずな行動力あるやつが制するのかよ…結局。

とちょっと悲しい気持ちになるかも。

 

かくいう僕も、いきなり淀川にイカダ浮かべて大阪湾まで航海だ!

というテンションにはなれそうもないタイミングで読んじゃったので楽しめた半面、

読後はだいぶしんどい気分になってしまった。

 

とりあえず行動力至上主義みたいな風潮がすごい反面行動規制がえぐいコロナ禍という板挟み

な状況にあって、これだけの行動力を武器にインフルエンサーになった半生を語られても

 

再現性低いかよ…と思わずにはいられないけど、

 

物事は解釈次第でいい方向に捉えられるんだなー、という1つの学びにはなる1冊かと。