『マイ・インターン』アンハサウェイ目当てだったのにデニーロがカッコよすぎた

映画レビュー

チョイと前に、

アンハサウェイの変わらない美貌をたたえたこんなツイートが話題に上っていた。

と思ってツイートを上げるつもりだったんだけれど、10分くらい探してもなぜかみつからず…。

 

とりあえず、当初は彼女の美しさに心洗われたい願望で見始めた映画『マイ・インターン』

ただ、この作品の主役は、まあ、ロバートデニーロ演じるベンでしたね。

 

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最初から期待を裏切る設定

 

映画のジャケットは、初老の男性と美しい女性が2人で映り込んでいる。

 

となれば、フツーに考えたらアンハサウェイが、ロバートデニーロの経営する会社にインターンとして雇われて活躍する話なのかなーと思うところ…がどっこい。

 

実はこれが真逆で、アンハサウェイ演じる若手起業家が取り仕切るスタートアップにシニア・インターン枠としてデニーロ演じる70歳のベンが雇われて…という意外な設定が光るお話。

 

今のご時世というか、昔の70歳とは違いまだまだ元気で『俺はやれるぜ!』と思っている現在のシニア世代の背中を押しまくる作品だと思われます。

もちろんシニア世代関係なく、世の全ての男性に刺さる内容。

 

なんたって紳士。この一言に尽きる

 

これまで40年間立派にビジネスマンとして勤め上げ、妻との死別やらいろんな人生の酸いも甘いも味わってきたであろうベン。

 

とにかく紳士すぎて目が離せない。

ボクがこれまで出会ってきたり、映画に登場してきたり本で読んだりした中でも、こんなに格好いい70歳はほぼいませんでした。

 

毎朝、オシャレにパリッとしたスーツで決め、ロマンスグレーの髪をきっちりセットし、オールドスクールな革製のカバン…そういう見た目の洗練度合は当然のことながら、なんといっても言葉遣いや物腰、周囲への気遣いですよ。これがかっこよすぎる。

 

フツー、70年も生きてくれば、自分の息子や娘よりも歳若の相手に対して、謙虚になったりって出来ない人も多いと思うのです。

自分の人生にプライドを持っている人ほど、無意識的に

「年長者の俺の意見を黙って聞け!」的な態度がにじみ出ると思う。

 

ただ、ベンにはそんな態度が微塵もなくて、インターンで会社に雇い入れてもらっていることに感謝しつつ謙虚さを決して忘れない。

 

豊臣秀吉のような気配り

 

「殿、草履を温めておきました!」

 

テンプレ的な部下としての義務感から

「どうせ、こうしとけば上司に気に入られるんでしょ?」ではなく、

相手が何を望み、何に悩み、今どうしたら喜んでくれるだろうか?

ベンは、それを常に自然に考えられる人のようです、むそろそれを喜びにすら感じている。

 

しかも、ただ謙虚なイエスマンというわけではなく、

求められれば、まるで父親のように優しくも厳しい的確なアドバイスだってくれる。

 

無能だから、ペコペコいい顔をしているうだつの上がらない初老の男ではなく、この上なく有能だけれど謙虚、なぜ?スゲーな、どうやったらそんな人格者になれんだ?というレベル。

 

気配りと包容力、自分の父親ほどの年齢の方が直属の部下になる、しかもベンのような元一流のビジネスマンである紳士が…みたいな経験はおそらくドラマならではだと思うけど、脚本家の方もきっとこれを書いてて楽しかったんだろうなーと、想像に難くありません。

 

 

「ハンカチって意味あるの?」

 

余談だけれど、いかにもギークっぽい若手インターンがベンに訪ねたセリフの1つ

「ハンカチって持つ意味ある?」

がすごく共感するセリフだった。トイレにはエアータオルあるし、持つ意味なくね?とずっと思っていた。

 

それで、ベンがその質問にどう答えるか注目してみていたんだけれど、

「ハンカチは、自分のために持つんじゃない。女性に貸すために持つものだ。」

が恰好よすぎて、もう一気にベンの虜ですよ。

 

ただただ行儀のいい紳士ではない、そこが魅力

 

これまで、ベテランが若手の中に混じって奮闘する的なテーマの作品はたくさんあったけれど、

 

その多くが、

歳をとっても意外とやれる、年を取るのも悪くないかも…

というニュアンスで、でも結局若い方がいいに決まっている!

みたいな雰囲気が漂っていて、

やっぱりか、と見終えた後残念な気持ちになった。

結局、最後は若さの賛美なのねと。

 

ただ、この映画に限っては、自分もいつかベンのような格好いい紳士を目指したい、そう思わせてくれるような実に魅力的なシニア男性の描き方をしている。こんなの初めて。

 

おまけに、このベンという男、ただただ礼儀正しいジェントルマンというだけではなく、

いざとなれば、法律すれすれのオーシャンズ11にだってなれちゃうワイルドさ、大胆さを併せ持っている…って最高か!

 

今のところ、シニア部門で暫定1位のカッコよさに躍り出たかもしれない

ベンという男を見習って、とりあえず明日からハンカチは常にポッケに忍ばせておこかなーと、ま、活躍する予定は今のところ…って人生、何が起こるかわからないじゃないか!

 

というわけで、今回はこのへんで。