今日は土曜の牛の日だ。
あれ?おかしいぞ。今日は2020年の7月21日火曜日で土曜日ではない。
しかも、牛の日といいながら、スーパーでは鰻(うなぎ)の大売り出しが絶賛催(もよお)されていた。
関係ないが、なぜ広告のチラシにドンと乗っている国産ウナギの値段はどれも一尾1980円なのだろう。もし、これがどこかの店舗で1500円で売りに出したら、
「お、安いじゃないか!」
といってつい2尾買って、結果3000円の散財ということで逆に高くつくということをやってしまいそうなのに…。
そんな話はともかく、今日は土用の丑の日である。
そういえば、この日は”う”のつくものなら何を食べてもゲン担ぎになるらしく、
うどんでもいいと聞いてちょっとガックリ来たのを思い出す。
さすがに、精をつけて暑い夏を乗り切ろう!と意気込みを新たにするシンボルのような日に、
あえて、サッパリ系あっさり系の代表のようなうどんが食卓に並んだ日には、どこかやりきれない。
ま、独り身の自由さで自分が好きなものを食べればいいのだからと、開き直ってもいいのだけれど、
「あ、ごめん、今日は土用のうしの日だね。うっかり忘れてうどん作っちゃった。だって熱くて食欲ないんだもん、天ぷら乗せるから許して!」
なんて可愛げのあるセリフを口にする相手と出会ってみたい気もする。
もし、そんな南ちゃんも顔負けの奇跡のようなヒトが生き残っていたらだけど。
「今度はちゃんとすき焼きにするから!」
と勘違いまで共有できたらたまらない。
火曜日だって土用なんです、でもって牛じゃなくて丑だし。
なんで世間はこんな古めかしくて分かり肉…にくい言い回しを冠した日を後生大事に崇め奉っているのだろう。
よく、分かりやすい文章を書く時の鉄則として、中学生でも(出来れば小学生にも)分かるように書きなさい、ということが言われる。
となると、土用の丑の日なんて、いったい誰が理解できるというのか。
しかも、質が悪いことに、音的に絶対、土曜の牛の日だと勘違いしてしまうじゃないか。
「土曜日に牛を食べて夏を乗り切ろう」
ということで、もはや土曜の牛の日で異論のある人はそんなに多くないと思うんだけど。
あるいは、もっと大胆に、盛夏のウナギの日でいいじゃないか。たとえば、それを毎年7月21日とかに決めれば誰も混乱することはない。
土用の丑の日とは?
調べてみたけど、初見ではちょっと意味不明すぎて、
というか部屋が蒸し暑くて、意味がまったく頭に入ってこない。
ボクが調べたとあるブログ記事にはこんな説明書きが。。。
まずは土用の説明から
元々土旺用事と言ったものが省略されたもの。
昔々、世の中の全てが木火土金水の五つの組み合わせで成り立つという五行説を季節にも割り振ることを考えた人が居たみたいですが、昔も今も季節は「四季」で「五季」とはいいませんから、
木-春
火-夏
金-秋
水-冬
土-???
と割り振ったら「土」が余ってしまった。そこで、
「土の性質は全ての季節に均等に存在するだ!」とこじつけて、各季節の最後の18~19日を「土用」としました。
(これで1年の日数が均等に五行に割り振られたことになります)。
今は土用というと夏だけだと思われているけど、
この説明から明らかになるのは、本来は全ての季節に土用があるということ。
てことで冬にウナギでもいいわけね?
また、土用は季節(昔の暦での)の最後に割り振られるので「土用の明け」は次の季節の始まる日の前日。夏土用は、立秋の前の日に終わる。
てことで、ボクらが普段”土用”と呼んでいるものは正確には夏土用に当たる日らしい。
もうだいぶ説明が頭に入ってこないけど、
異なる季節の間に「土用」を置くことで、消滅する古い季節とまだ、充分に成長していない新しい季節の性質を静かに交代させる働きをする。
なんで、そんなめんどくさいことをした古代の人!
丑の日
まずは引用から
丑の日の「丑」は十二支の「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」の丑です。
各土用の中で丑の日にあたる日が「土用丑の日」、一般的には「夏土用の最初の丑の日」に鰻屋の祭り「土用丑」と称して鰻を食べる日ということになっています。
2回目の「土用丑」は皆疲れているのか、飽きるのか、あまり盛り上がらない。
西暦年 土用の入り 土用明け 丑の日 二の丑 2009年 7月19日 8月6日 7月19日 7月31日 2010年 7月20日 8月6日 7月26日 2011年 7月20日 8月7日 7月21日 8月2日 2012年 7月19日 8月6日 7月27日 2013年 7月19日 8月6日 7月22日 8月3日 2014年 7月20日 8月6日 7月29日 2015年 7月20日 8月7日 7月24日 8月5日 2016年 7月19日 8月6日 7月30日 2017年 7月19日 8月6日 7月25日 8月6日 2018年 7月20日 8月6日 7月20日 8月1日 2019年 7月20日 8月7日 7月27日 2020年 7月19日 8月6日 7月21日 8月2日
そもそも土用の時点ですでに分かりにくいのに、なんでさらにそこに十二支的なやつを足した!昔の人!富樫か!
たとえば、母の日のように毎年5月の第2日曜日とか決めてくれれば分かりやすいのに、土用とか丑とか何時代だよっていう暦を使うから意味が分からんのよ。マジで。
とりあえず、陰陽師的な(?)暦ルーレットを回して土用と丑が出会った日が土用の丑になるということらしい(間違ってたらゴメンナサイ)。
でも、これだけメンドクサイ決め方をした日なのに、
じゃあなんでこの日にウナギを食べるの?ということに対してちゃんとした説明や由来なんてものはなくて、
「あっついんだし、ウナギでも食って精つけるっしょ?」というのをウナギ屋主導で始めたというのを聞いて、由緒正しいんだか、下世話なんだかよくわからなくなってきた。
なんでウナギ食うの?
今のように土用にウナギを食べる習慣が一般化したきっかけとして有名な話がある。
あるとき、幕末の万能学者として超有名な平賀源内が、
「夏にウナギが売れないので何とかしたいんですけど」
とウナギ屋の店主に相談され、
「本日、土用丑の日」
と書いた張り紙を張り出したところ、大繁盛したことがきっかけだと言われてる。
え?どゆこと?丑とうなぎの「う」がいっしょだから??
この時、平賀源内がもつ煮込み屋に相談を受けていたとしたら今ごろ。。。
”う”まい!もつ煮込み!土用の丑の日!
とか無理やりこじつけたりしてたのか…
と思うとウナギでよかった。
てか、丑とウナギって”う”しか合ってないんじゃ?
丑の日とウナギの関係って調べれば調べるほど、
これ、テキトーに決めたな。受験とキットカットの関係と一緒だ。
という確信がいよいよ強くなってきた。
一説には、丑の日の「う」からこの日に「うのつくもの」を食べると病気にならないと言う迷信が広まってたりもしたらしく
ウナギも”う”のつく食べものとして、そのこってり濃厚具合から”う”から始まる食べ物の中でカーストの最上位に君臨するようになり現在の地位に至るというのがボクの中での現時点での有力説だったりする。
別の説では、十二支のうち「丑辰未戌」の4つが五行説の「土」に配当されてるというのもあるけれど…意味不明すぎなので即却下!笑
とりあえず、土用とか細かいことはいいから、夏バテしそうなときはウナギ食べましょ、てか
めんどくせえから、 夏の間は暑かったら毎週土曜日はうなぎで決まりな?とかさらっと言えるそんなウナギ王に俺はなる!(ダサw)
ではまた。