どうも、レボログです。
最近、こんな本を読んでいるのですが、
今回は、その中で

なるほど!
と思ったエピソードを元に話を展開させてみよかなと。
伝言ゲームで”白いうさぎ”の伝達率が100%なのはなぜか?
著者の田中泰延さんが、広告業界就職志望者へのセミナーでよくやる実験に伝言ゲームがあるといいます。
そこで、まず「白いうさぎ」と最初の人に耳打ちして200人にリレーしてもらう。
すると、たまに『蒼いうさぎ』『酒井法子』『のりピー』と間違った答えに変化することはあっても、ほぼ最後の200人目から白いうさぎという回答が返ってくるそう。
では、なぜ正解率が高いかというと、
答えは簡単でウサギの特徴を表す形容詞が”白い”ひとつだけだったから。
それに対して、たとえば「甘くて赤くておいしいリンゴ」のようにいいところを3つも詰め込んだ言葉を耳打ちしようものなら、これがおもしろいくらい伝わらないらしい。
一度など、「暴れる若いライオン」という答えが返ってきたこともあったというから、伝わらなさ度がハンパないことが容易に想像できます。

もはやリンゴですらなくなってるという。
いいところがたくさんあっても伝わるのはたった1つだけ
私も、ちょっとだけユーチューブに動画を上げたりしている関係上、
他の方の動画をたまに参考程度にチラ見することがあるんです。
すると、結構な確率で、動画のラストに情報をてんこ盛りにしてる動画に出くわす。
「ツイッター、インスタ、ラインアット、あとブログにメルマガもやってます。よかったらチャンネル登録グッドボタンもお願いします、あとベルマークも押してもらえると最新の動画をアップしたらすぐに通知がいくようになるのでそちらもどうぞお忘れなく。」

うーん、覚えられん…てか何をお願いされたんだっけ?
先ほどの伝言ゲームの例のように、
必死に文章を覚えようとしている学生ですら、3つのことを同時に伝えただけで途端に伝達率が下がったことを考えると、
ましてや、ほぼほぼながら見で動画の内容を覚えようなんて気持ちは限りなくゼロパーのユーチューブ視聴者さんに、してほしいことを連呼しても絶対に覚えてもらえなさそう。
広告業界では、よく広告主の方に、
伝えたい長所は1つに絞りましょうと伝えるそうです。
たとえば、車のCM。
自動車こそ、カイゼンカイゼンで出来上がったまさに長所をくみ上げて出来上がったような商品です。
・燃費がいい
・軽自動車なのにシートが広々ゆったりしている
・デザインがオシャレ
・色がカワイイ
・ブレーキアシストがついている
・値段がお手頃
ところが、
せいぜい15秒から30秒のCMの間にコレを全部伝えたとしても、視聴者は1個も覚えられない。
だから、先ほどの伝言ゲームの白いうさぎのように、
伝えたいことをあえて1つに絞る。
「今回は、燃費がいいでいきましょう。」
そうプレゼンすると広告主の方も納得してくれるそうです。
有名タレントの訴求力ってやっぱスゲー
とはいえ、各社が企業努力した結果できあがった自動車はどれもスペック的にはそれほど差が無いのも事実。
そんな中で、視聴者により注目してもらうためにCMに起用されるのが有名タレントたち。
渡辺謙は軽自動車なんて乗りそうもないのに
「この車、燃費最高!」といえば
見た人は、
「ああ、燃費最高なんだ、この車」
と覚えてくれるし、
渡辺謙が
「家族も乗せられる、広々スペース。」
といえば、
「ああ、この車、軽なのに乗り心地広々してるんだ。」
と覚えてもらえる。
つまり、何を言うかより誰が言うかで伝わり方が変わってくることもあるということで、まずは見てもらえてナンボということなんでしょう。
挙句、車屋さんに
「渡辺謙の車ください!」
と買いに来るお客さんが現れる。

そういうことだそうです。
1つにしぼるといいことがあるかも
CMはもちろん、ブログやユーチューブでも、伝えたいことはいくつもあるのがフツーだと思います。
それでも、それを全部伝えた結果、1つも伝わってない…では本末転倒ですよね?
だったら、あえて5個のうち4つはあきらめて、一番伝えたい1個だけにメッセージを絞る。
すると、結局一番言いたいことが伝わるという。

なんとも損して得とれな話。
もちろん、これは自分が伝える側に立つ場合だけじゃなく、大事なことを覚える側に立っても言えることなんじゃないかと思います。
その最たる例がテスト勉強。
もうどうしようもなくなって一夜漬けみたいになったら、
全部覚えることはあきらめて、一番出そうなところにヤマをはってそこだけ覚える。

えー?それじゃあ、いい点数取れないじゃん!ですって?
んー、確かにそうなんだけど、
そもそも一夜漬けを強いられてる時点で結構ムリゲー感が強めなんで、今回はそうやってなんとか切り抜けつつ、次回はその反省を生かしてもう少し早めに勉強をスタートさせよう、というごくごく当たり前のことを言って終わりたいと思います。
それでは、また。