どうも、タカハシです。
突然ですが、
FXは9割メンタル!
みたいなことがよく言われます。
実際、私が受講したことある投資セミナーで講師の方がおっしゃっていた言葉としても印象に残っています。
(ふ~ん、メンタルね、大事なのね、メンタル…でメンタルって何?)
当時もそう思っていましたが、いまだにそう思ってます(笑
メンタルってホント良くわかならない。
そのよく分からないものをコントロールしたり、鍛えたりする必要があるっていうんですからFXの世界はさぞ難儀なフィールドなんだろうな~と、当時は、先行き不安に感じた記憶があります。
その後、メンタルを鍛える方法について、私なりに調べてみましたが、今のところ腑に落ちるような回答も見つかっておらず…。
ただ、メンタルを鍛えるというと、座禅だとかヨガだとかものすごく奥が深いものともリンクしているので、突き詰めていくと凡人には到底終わりの見えない世界だという気もします。
だからこそ、ドツボにハマる人も多いわけで…。
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メンタルってどうやって鍛えるの?
ゴメンナサイ、分かりません(笑
もし、知ってる方がいたら教えていただきたいくらいですけど、
漠然とメンタルを鍛えなきゃ!といったところで
じゃあ、具体的に何をどうするのか、
そして、それは何をどう鍛えることになるのか、脳なのか、胸のあたりにある何か(心臓とか?)なのか、そもそも脳とか心臓って鍛えられるものなのだろうか…
ということを考えていくと、正直、FXで勝つためにメンタルからアプローチするのって、あまり効率的とは思えなくなってもくるのです。
そもそも、メンタルというものを鍛える方法論のようなものが存在するのかもよく分からない。しかもマイナーなFXというフィールドで適用できるような形で。ということになれば猶更。
偉そうなこと言ってきたけど、俺、やっぱ死にたくねえ(泣
ある高名な僧侶の方が、死に際してこう宣って大泣きし、周囲の度肝をぬいたという逸話を聞いたことがあります。
およそ、人類が到達しうる最高の悟りに到達したと思しき人でもそんな感じなのですから、我々がメンタルをコントロールしようなどドダイ無茶な話かもしれない。
だって、連敗したら、不安になるし、大勝ちしたらやっぱりちょっとは浮かれちゃうでしょう?
それを自重することは表面上はできるかもしれないけど、その自然な反応を抑制し続けるストレスって意外と大きいし、また別の形で(浪費とかギャンブルとか)はけ口を求めることにもつながりそうです。
トレードへの悪影響は、意識的な要素よりも、無意識的な癖のようなものの方が大きいといいますから、自覚できない形で自分の足を引っ張る原因にもなりかねません。おお怖い。
護摩業で打率がアップしない理由
ある野球選手で、オフシーズンになると毎年、護摩業という燃え盛る炎を前にして精神を統一させるという過酷な修行を行う方がいました。
顔中水膨れの火傷を負いながら、
それでも、それが結果に結びついたかというと…。
それだけしても勝負強さを身に着けるのは難しいということなのでしょう。
その一方で、ひょうひょうと勝負所で力を発揮できるタイプの人もいて、ホント、メンタルって不思議なもんです。
未だに160キロの速球を確実に打ち返す理論のようなものは確立されていないといいますが、
ただ、護摩業よりもまず優先すべきなのは、打撃フォームの見直しだったり、動体視力のトレーニングだったり、具体的にバッティングに効果的な事項の方なのではないかという気もします。
心頭を滅却すれば火もまた涼しなのかもしれませんが、もし、打てない理由が他にあって、それを改善しないのであれば、おそらく打率が上がる可能性は低いでしょう。
強いメンタルは天性か?それとも訓練のたまものか?
これも、きっとはっきりとした答えは出ないでしょう。
一番ありそうな回答があるとしたら、
ある程度の資質を持った人間が相応の訓練を受けた結果身につけることができるもの。
ということでしょうか。
私個人は、素質の有無は大きい気がします。
そして、一つ言えるのは、メンタルを十分に鍛え上げるための万人に効果的なメソッドなんてものは多分存在しないだろうということ。
となると、むやみにメンタルを鍛えるという言葉で思考を停止させてしまうのは、あまりスマートな発想とは思えません。
それは、格闘家がどうしたら金的蹴りに強くなれるかとか、アゴを殴られても脳しんとうを起こさないようにするにはどうすればいいか悩むことくらい、もしかしたら意味のないことかもしれません。
まず優先すべきは、対戦相手の攻撃の癖を研究し、対策を立てること、そして、アゴへの打撃を防ぐ防御技術を磨くことでしょう。
これをFXに置き換えるなら、いかに自分の手法を磨き上げるかということになります。
手法を磨くプロセスはシンプル
FXにおける自分の戦型ともいえる、手法を磨く過程というのは、血のにじむような鍛錬などは必要ではありませんが、ある種の規律と意志力は必要です。
手法というのはあらかじめエントリーとエグジットのルールが明確に決められたものであり、それが機能するかどうかは過去のチャートを使って検証することで確実に把握できます。
それを知るのに才能も、雲をつかむような禅問答も必要ありません。
ただ、忖度せずに勝つとも負けるともなく淡々と過去検証(バックテスト)を重ねるだけ。
この一文の意味するところが完璧に理解出来たら、もうほぼ勝ちは手中にあるといってもいいでしょう。もちろん、理解したことを実践しなければなりませんが。
人間というのは、たとえテストであっても、負けることを避けたがる傾向にあります。
そして、基本的に同じ作業の繰り返しには耐えられないものです。
バックテストでは、実際のトレーディングと違い、その気になれば、先のチャートの値動きをカンニングしてから過去に戻ってテストするということもできてしまいます。
最初はそんなつもりが無くても、何連敗かすると、その場の気分でチラッと先の展開を盗み見し、
「ああ、ここは○○だからエントリーしないでおこう」
「ああ、ここは△△だから、エントリーしよう。」
などと本来であれば自分のルールにはない理由をでっち上げて、エントリーし、それで利益が上がった(損失を回避できた)ことにしてしまいます。
この瞬間、そのテストの価値はゼロです。
初めからやり直し。
相場では、たとえろうそく足1本分ですら先の展開をカンニングすることはできません。
それをした上で、でっち上げた理由にどんな価値があるのでしょうか。
検証作業をする際は、最初から最後までルールを徹底しなければなりません。
途中で、変なアドリブをかましたデータでは、それはルールのないトレーディングと一緒ですから、手法をテストしたことになりません。
もし、テストの途中で新しいアイディアが思い浮かんだら、それはまた次のテストでしっかりルール化して再テストすべきです。そのくらいのことをしないで勝てるなら、みんな今頃億万長者というのは、この業界では耳にタコができるくらいよく聞く話です。
メンタルを意識するのはだいたい負けが込んでいる時期
というのが、私の経験から導き出されたシンプルな回答でした。
ドローダウンが嵩む→ああ、この手法はつかえねー→聖杯探しの旅→新しい手法に出会う→使ってみる→ドローダウンが…
この無限ループでどれだけの時間と金を無駄にしたことか(笑
いや、それも授業料と思えば高くはないのかもしれないけど、それでもそれは必ずしも必要なコストというものでもないと思っていて、次に説明することを理解できれば、支払わずに済むものだとも思っています。
それは、手法への絶対的な信頼を築くまで検証の手を止めてはいけない!
ということ。
そしてやること自体は実にシンプルで、過去20年分くらいのデータを使い、FT2で無料で手に入る通貨ペアのデータ全てをテストすれば、その手法のスペックはだいたいつかむことができるはずです。
それをしないで、メンタルがどうのとか話にならない←過去の甘えた私(笑
ちょっとドローダウンが出たくらいでうろたえるのは、メンタルがどうこうというよりも、単純にバックテストが不十分であるというケースがほぼ100%だと思いますね。
自分はメンタル最弱だという前提でトレーニングする
バックテストは、どうやって負けを乗り越えていくのかイメージするための作業だともいえます。
もちろん、最終的に収支プラスにならなければ使えないのですが、
それよりも、連敗期にどれだけのドローダウンがあるのか確認することが大事。
手法ジプシーだとか聖杯探しを繰り返しているトレーダーたちは、おそらくこの部分の認識が不足しているのではないでしょうか。
その手法におけるドローダウンの規模(期間と資金に対するパーセンテージ)を把握していないから、ちょっと連敗するだけで簡単に手法を放り投げてしまう。
これも、まず間違いないことですが、ドローダウンのない手法なんてこの世に存在しませんから!
だからこそ、正しいテストで確認し、それが許容できるものかどうか判断していく必要があるのです。
メンタルなんて絹ごし豆腐なんだから、もう手法を絶対的に磨くしかない!
なんかいろいろと偉そうなことを書きましたが、トレーディングで勝つ方法を真摯に研究されている方なら、頷いてもらえる部分もあったのではないかと思います。
そして、結局は
たとえメンタル世界最弱だとしても勝てる方法を絶対に確立してやる!
そう覚悟して、地道に検証を続けていくしかないんです。
もし、連敗しても、歯を食いしばってルールに従うことはできる。
なぜなら、圧倒的な質量の検証を繰り返してきたのだから。連敗もドローダウンも、すべて想定内の出来事なのだから。
それが、今、私のイメージする常勝トレーダーの姿です。
え?過去のデータでうまくいったからって、将来それが機能する保証はどこにもねえだろって?
そりゃそうですよ、でも、じゃあ、ほかにどうやって検証するんです?
人は過ちを繰り返す
これは、フォールアウトシリーズに登場する有名なセリフですが、そのままFXの世界にも当てはまります。
9割のプレイヤーが1年以内に退場するといわれるFXの世界において、相場の動き(チャート)というのは、いわばそこに集う人々の過ち(判断ミス)の痕跡。
それは、つまり欲望と恐怖の写し絵と言ってもいいでしょう。
だからこそ、過去に起きたことは未来にも同じように起こる可能性がかなり高い。
それは相場参加者である人間の感情が相場を動かし続ける限り変わらない真理なんじゃないかと思います。
それでは、また。