どうも、レボログです。
今回は、年末に行われた格闘技イベントRIZINで最注目だったカード。
『メイウェザーVS那須川天心』をみて感じたことを(だいたい)4つくらいにまとめてみたいと思います。
その1.実力差ありすぎ!どうみてもマッチメイキングミス
まず、率直に感じたことがコレ。
特に、印象的だったのパンチ1発の重さの違い。
那須川選手も、なんとか手数を出そうと必死だったけれど、
メイウェザー相手では残念ながらパンチが軽すぎて、まるでダメージを与えられていない印象だった。
それに対して、メイウェザーのパンチの重さと言ったら…。
テンプルをかすめただけでダウンを奪うほどの破壊力。

メイウェザーがスゴイのは、パンチの重さではなくタイミングの良さだって解説もあったけれど、素人の目にはよくわかりませんので、まとめてパンチ力ということで理解したいと思います。
クリーンヒット100発当てつつ、1発もパンチをもらわない。
もし、那須川選手が勝つとしたら、そんな針穴を通すような戦い方をしなければムリなんじゃないかって思ってしまったほど。
てかそんなんできんのか?
相手は、パッキャオ、マクレガーでも倒せなかったメイウェザーだぜ??
公式の発表では、たしか体重差は4キロということだったけれど、

いやいや多分コレ10キロ近くあるんじゃねえの?
見た感じそういう印象で、とにかく対格差がエぐかった。
まるで大人と子供。
こうなると、怒りを覚えるのは、
話題性欲しさにこんな試合を組んだ大会運営責任者に対してだ。
いくら、前もってメイウェザーの勝ちが確定してないと成立しないエキシビジョンマッチだったとはいえ、あれはヒドい。
逆に言うと、
これを受けた那須川選手の勇気には拍手ですよ。
その2.メイウェザーだけが得をしたカタチ?
聞いた話によると、なんでもメイウェザーは年越しを家族と過ごしたいから、1ラウンドでサッさと試合を終わらせたかったとか。
そして、来日中は終始自由奔放にふるまい、
試合後は約束通り10億円ものファイトマネーをかっさらって、そのままプライベートジェットでさっさと本国にとんぼ返り。
となると、まさに
メイウェザーのメイウェザーによるメイウェザーのためのエキシビジョンマッチだった。
という理解でいいですかね?
もちろん興行的な目玉欲しさに、
こんなメチャクチャ足元見られまくった条件をのんだRAIJIN側はまさに当事者ということで、
同情の余地はないけれど、
気の毒なのは、こんなムリゲーに真摯にとりくんだ那須川選手の方。
これが、変なトラウマにならないことを願うばかりですよ。
ホント、脳は頭イイからね!

ただ、さすがにこのご時世に結論ありきのヤラセ試合でなかったのは、TKO食らった直後の那須川選手の悔し涙をみれば明らかだったな。

いやいや、チクチョウ…マジでやったらこんな結果には…って涙だったのかもよ?
その3.解説陣の手のひら返しが超ダサかった
試合開始のゴングが鳴るまで、元プロ格闘家やタレントふくめ、テレビ解説陣は、
「ワンチャンありますよ!那須川選手には、ぜひ奇蹟を起こしてもらいたいですね!」
みたいなことを興奮気味にまくし立てていた。
でも、いざ試合が始まって、メイウェザーに一方的に遊ばれて1ラウンドもたずにレフリーストップ(TKO)という結果に終わるやいなや、
「いや~、本来この体重差の試合はやらせるべきじゃなかったねえ。」
と、絵に描いたような手のひら返し。
いやいや。
そんなの私みたいな素人でもわかるからさ!
もし、試合開始前まで、マジで那須川選手の勝利…とまではいかないまでも善戦を期待していたとしたら、これまで格闘技に携わってきた中で一体何を学んできたの?
これだけ明らかな選手間の力量差も見極められないんですか?あなたたちは。
と問いたくもなるし。
仮に、
胸の内では結果的にこうなるのを分かっていて、テレビ的な盛り上がりを誘うために心にもない発言(ワンチャン那須川いけるよ!的な)をして私みたいな視聴者を煽っていたのだとしたら、それはそれで質(タチ)が悪い。

ただ、まあ、ここ数年で1番話題性のあるマッチメイクだったのは間違いないよね。

なにせ、普段格闘技をあまり観ないお前さんが注目するくらいなんだからな。
というわけで、モヤモヤした気分は、マッハさんの雑談解説でも聞いて解消しましょ。
その4.敗戦後のインタビューにしっかり答えた那須川選手は立派
この1戦は、試合前から試合が終わるまで(メイウェザーの態度ふくめ)あまり気持ちの良いものではなかった。
ただ、私の中で唯一そんな気分を晴らしてくれたのは、
試合後の那須川選手のインタビュー。
今まで無敗だった男が、1ラウンド2分足らずの間に3度もダウンを奪われたのだ。
いくら、相手が格上のメイウェザーとはいえ、悔しかったに違いない。
インタビューをすべてボイコットしてもおかしくはない状況で、
にもかかわらず、記者の愚にもつかない質問にイラ立つこともなく、1つ1つ気さくに答えていた。
確かに、負けは負け。
しかし、そこから学んで、また次の機会に生かせばいい。
そんな切り替えの早さと前向きな姿勢が感じられて、

きっと、この選手はこれからまだまだ強くなるだろうな…。
そう感じずにはいられなかった。
「メイウェザーの技術は盗むけど、態度はマネしたくないっすね。」
こんなジョークも交えるあたり、サービス精神もアリアリのナイスガイのようで◎。
ま、那須川選手本人の弁にもあるとおり、
見方を変えれば、日本人で唯一メイウェザーと拳を交えた男なわけですし、
もうこれ以上怖い相手は世界中探してもいねーだろってことで、本当にイイ経験になったといえばそうなのかもしれませんね。
レボログ的にも、那須川選手の今後の活躍にぜひ注目してきたいところでっす。
それでは、また。