最近、何だかモチベーションが低下気味である。
どうも、気持ちも晴れず、やる気も出ない。
別に、”うつ”というわけでも無いとは思うけれど、気持ちの落ち込みというのは、特に私の場合、寒い季節には特にありがちなことだったりする。
何もかも、やる気がしないので、ひたすら横になっているか、できるだけ頭を空っぽにしようと思うのだが、寝転がった窓からのぞいている青空がきれいだったりすると、なんだか
「自分は、何やってんだろ…」
みたいに、たまらなく空しい気分にもなってくるから困りもの。
だから、気分を変えようと反射的に窓に背を向けると、目に入ったのは、壁際の本棚。
しかも、なぜか普段あまり視界に入らない最上段をなぜか見上げていた。
すると、そこで目に留まったのが、大分前に買ったはいいものの、ほとんど読んだ記憶の無いD・カーネギーの『道は開ける』という本だった。
D・カーネギーというと、何となく自己啓発、特に成功哲学や人たらし(人を動かすという著書のタイトルから)のイメージがあって敬遠していたんだけれど、昔の自分は、一時期彼の本に傾倒していたのだろうか…ちょっと、よく覚えていない。
ただ、こういう時に、今まで全く見向きもしなかった本に目が止まるというのは、何かのサインであることが多く、
(ユー、読んでみたら?)
そう言われた気がして、表紙と本の上部に被った埃を丁寧に払い、
ものは試しとパラパラとページをめくってみると、
意外や意外、この本は、自己啓発の本ではなく、人生の悩みについて書かれた本だったのである。なんと、まあ、シンクロニシティ―恐るべし・・・というべきか。
となると、早々に今の自分に刺さるようなキラーフレーズ…いや殺されてはたまらないから、救いの言葉くらいで勘弁していただいて(笑、
そういったものが見つかることを期待して読み進めていくと…
今日のパンだけ求めなさい。
さっそく、ハッとするフレーズが登場。
この言葉を目にするまでは意識すらしていなかったが、
不思議なもので、この言葉を目にした瞬間、私がいかに不毛なことに時間を費やしては疲弊していたかがよくよく理解できたのである。
先に、結論から言うと、私は、既に過ぎ去った過去や、あるいはまだ不確定な未来のことばかり考えて、クタクタのボロボロになっていたのである。
その結果、今を十分に生きてはいなかったのだ。
もともと限られたソースしか持ち合わせていないのに、それをほとんど過去や未来を憂うことに費やしてしまっていた…それも無自覚のまま(こわっ
そう思い、意識を今のことだけにフォーカスしてみると、
それだけのことなのに随分と心が軽くなった気がする。
というわけで、もう少しこの本から栄養を頂けたらと思い、週末の読書は始まったのだった。