どうも、タカハシです。
先日、我が近未来のバイブル(にする予定)の生き残りのディーリングを読んでいて、またもやチンプンカンプンな一文に遭遇しました。
ましてや固定レートと変動レートとの金利交換スワップや、元金利が回収できない可能性を問うクレジットリスク、転売するときの効率的な市場を保証する流動性リスクの価格への折り込み方、オプションの価格などは、客観的な目安を使っていながらも主観によって大きな幅があります。
理由はシンプルで、私のテクニカルタームへの理解が現時点でまったく追いついていないことが上げられるのですが、それが特に上記引用の赤線部分。
ちなみに、本の中でスワップに関しては次のような解説がなされていました。
う~む、またまた変動・固定金利というよくわからない言葉が登場してきます。
専門用語を知らないことには、いくら無い知恵を絞ってみたところで埒が明かない。
無い袖は振れないということで、ここは英文を読解するがごとく、ひとつずつ用語への理解を深めることで、全体像をとらえることを目指してみることにします。
というわけで、今回は、固定レートと変動レートについてのおさらいから。
固定レートと変動レート
まず固定レートと変動レートという言葉の意味をググってみると
検索トップに上がるのは、固定相場制と変動相場制の違いというトピック。
(固定レートと固定相場制はほぼイコールだと理解してよいのだろうか…?)
という疑問がまず頭に浮かびます。
そこで、レート(rate)という言葉の意味を調べてみると、『割合、率』というのが本来意味するところらしい…。
そして、それに加えて、こちらの知恵袋などでは、
レートには、そのほかに相場という意味も含まれているという解説がなされていました。
なるほど、やはり固定レート≒固定相場、変動レート≒変動相場というおおまかな理解に間違いはないらしい…ということにして話を先に進めます。
固定相場制と変動相場制とは?
レートの意味については、一応解決したとして、次に疑問となるのが、固定相場と変動相場とはいったいどのようなものなのか?そして両者を分ける違いは何なのか?ということ。
それを理解するうえで、
では、まず、それぞれ言葉の定義について見ていくことにしましょう。
あ、参考にさせていただいたのは、コチラのサイト
固定相場制
固定相場制とは、為替レートを固定させる制度のこと。
たとえば「1ドル=100円」のように為替レートを決めておき、いつでもそのレートで両替できる。
また、為替レートの変動幅がごく小幅に制限されている場合も、固定相場制に含まれる。
ちなみに、固定相場制は「ペッグ制」と呼ばれることもある。
変動相場制
変動相場制とは、市場の需要と供給によって為替レートを決める制度のこと。現在では、固定相場制にかわって金融市場の主流となっている。
変動相場制においては、各国の通貨が自由に売買され、為替レートは日々変動する。素子て間またの名を「フロート制」とも呼ばれる。
ただ、現在でも、相場が急変したときに中央銀行(日本では日銀)が市場介入による為替レートを操作することもあるため、完全に自由な変動相場制とは言い切れない面も。
なるほど。
ちなみに、現在当たり前のように定着している変動相場制ですが、その歴史は意外にも浅く、せいぜい今から40年前に導入されたものだそうです。
固定相場制と変動相場制の違いについて
これに関しては、こちらの質問者さんの質問の仕方がちょっと面白かったので、ご紹介。それに対するベストアンサーもわかりやすくて助かります。
ノート風にまとめるなら、
変動相場制:貿易などの国際取引の不均衡が是正されやすい反面、相場が不安定。
という感じでしょうか。
金利交換スワップとは?
次に冒頭の一文を読み解くために理解しておく必要があるのが、金利交換スワップ(金利スワップ)とはいったいなんなのかということ。
金利スワップの理解については、コチラのサイトが役に立ちました。
このサイトでの説明に目を通した上で冒頭の1文を改めて見返すと、
固定レート、変動レートが固定金利、変動金利を表していると想定することで、上記サイト内の説明で登場する名古屋君と福岡さんそれぞれ真逆の思惑でスワップ取引が成立するという説明がそのまま当てはまるような気がします。
要は、この一文は、客観的には同じような状況に見えても、それに対する主観的な見方によって、買いか売りかの判断に大きな差が出てくるということを言い表しているんだと、とりあえずは理解しておきます。
また、本での指摘もあるとおり、客観的な状況なんてものは所詮幻想でしかなく、私たちは、それぞれの主観に従って求めるものを追求していくしかないのだということは、おそらく真理なのでしょう。
それでは、また。