「公務員ってさ、まあ、謝らないよね。役場や市役所の職員だってそうなんだから!」
ちょっと前、職場の方とこんな話で盛り上がった。
「公務員って間違っちゃいけない仕事らしいよ。間違うことが無いから謝らないって理屈みたい」

こういうの確か公務員の無謬性(むびゅうせい)とかいうんでしたっけ?
これって官庁勤務のキャリア官僚だけが持つ意識かと思ってたんだけど(確か昔の小説で読んだ気がする)、まさか市役所勤務の職員さんはじめ遍く公務員様がお持ちだったとは…
そういえば、以前こんなことがあった。
あるオシゴトの関係でどうしても関わらなければならない役場職員の方がいて、
その人は、言い方は悪いけどまともな人の人情や思いやりが備わってないということで、
私の友人知人あるいは職場関係の人たちの間でチョイコパス(ちょいとしたサイコパスの略称)もしくはチョイコパさんと呼ばれてちょっとした有名人だった(悪い意味で)。

ダイレクトにサイコパスだと本人に聞こえたときにバレそうなのでね。
で、あるプロジェクトの関係で私が前日に渡した資料をどう考えてもその人がなくしてんのに、
次の日に確認したら、
「はて・・・もらいましたっけねぇ?」
みたいな絵に描いたようなシラの切り方をするもんだから、
怒りもあきれも通り越してちょっと笑いそうになったくらい…。
たとえるなら、
どう考えてもお供え物のおまんじゅうに手を付けて、何なら口の横にあんこついてんのに
「いや、俺食ってねえし」とシラバっくれる泥棒みたいな…そんなのコントでしか見たことねえけど!
そんなまさかのバックレを、
まさか現実で食らうことになるとは夢にも思わなかったので、そのことは今でも鮮明に覚えている。
今思えば、

あー、あれぞまさに公務員の無謬性とかいう悪しき習慣なんだなー
と妙に納得してしまった、つい最近のおはなし。
謝るとワンチャン上司に怒られるのかもしれないしね
役所の内情はわからないからいい加減なことは言えないけど、
組織の風潮なのか、職員教育の賜物なのか、
とにかく、
どれだけ自分がミスしても市民に対して
「すみません。申し訳ございません!」
は禁句だからな!
みたいな私のような民間人の感覚からしたらありえないような教育が施されているのかもしれない…し。

当時は、随分なサイコ野郎に出会っちまったな
で済ませてたんだけど…
「ホントは謝りたい、私が資料なくしちゃったんだし、謝るべきなのもわかってる…でも、謝るとあとで査定に響くかもだし…上司に呼び出されて大目玉食らうのも嫌だし…ここは心を鬼にして(使い方間違ってる気もするけど)謝らないぞ、がんばれ私!」
とか、
なぞの葛藤からの開き直りがチョイコパさんの胸の奥で密かに繰り広げられてたのかもしれないしな…だからって納得はできないけど(笑)
それでもちゃんと謝った方がいいよね
そもそも、公務員に完璧なんて求めてる人はいません、
だって公務員試験をパスしただけで完璧になれるわけないじゃん?
それは教員採用試験を通過したら聖人君子先生になれるわけではないのとまったく同じ理屈です。
私のケースだって、どう考えたって前日に渡した資料をなくしたのは、
あの市役所職員なのだから
「申し訳ございません、私の不始末で資料を紛失してしまいまして・・・」
と言われれば

あーそうですか、それは仕方ないですね
で済んだ話だったのに。
ミスしたら素直に謝りましょう。
これって小学校で習うはずのことなので、これができない時点で完璧なわけないですよね(笑)
完璧な仕事をするからミスは絶対にしないという事実がしっかりあって、そのうえで謝らないってんなら話は通るけど、
明かなミスをしといて、
いやいや完璧なはずの私が間違うわけがないから謝らない!ってのはちょっとどうなの?って感じのモヤモヤで視界が完全にふさがってしまいます。
もし、野球選手とかが、
「俺打率3割の打者だから、今の三振はおかしい!」って審判に詰め寄ったら即退場でおしまいですのに…あらためて公務員って優遇されてんな!と思いましたとさ。
もちろん、すべての公務員がこんな感じかどうかは知りませんし、
きっと私が出会った相手がたまたまチョイコパさんだったってだけなんでしょうけどね!
そういうことにしときまーす。
それでは、また。