【ギブアンドゴー】橋本愛13歳の映画デビュー作を観た感想

映画レビュー

時々、橋本愛が不足してしまう。

 

橋本愛でしか埋まらない何かが私の中にあって、それを満たすために橋本愛の作品を視聴する必要がある…そんな日常。

今回は触れたことのない短編映画「ギブアンドゴー」を補給してみた。

Give and Go – ギブ アンド ゴー –

 

 

レボログ
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タイトルからもわかる通り、

バスケをテーマにした映画で主演が橋本愛とくれば見るっきゃない!

 

 

橋本愛といえば言わずと知れたあまちゃん女優

私的にドストライクの黒髪クールビューティーの理想を凝縮したような女性なのだけれど、まさか13歳でスクリーンでビューしているとは思いもしなかった。

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勝手に17歳くらいでデビューしたのかな?とか思ってました。

 

映画が始まると、残り時間はすでに1時間強。

どうやら短編らしい…ってついちょっと前に書いたじゃないか(健忘症)。

 

しかも、画面に現れたのは、まだ初々しい橋本愛(お伝えの通り当時まだ13歳)とケニー(誰やねん)。

 

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ただし、ケニー役の正体はきっとみなさんご存じのあの方でした。

 

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日本映画なのに日本語字幕??

 

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あれ、オカシイな・・

 

よく外国の映画やドラマで日本語吹き替えなのに日本語字幕というバグった設定になることがあるけれど、この映画は日本の映画なのにずっと日本語の字幕が表示されている。

ただ、その理由はすぐに判明。

 

どうやら、橋本愛は耳が聞こえない(ろう者)少女という役柄で、もともと、この映画自体が耳が不自由な方向けのバリアフリーな作りになっているようだ。

 

マイノリティーの痛みと勇気と絆(きずな)と成長の物語

 

1時間にしてはやや詰め込みすぎな感じもするけど、映画のテーマは多分そんな感じ…だと受け取った。

 

耳の聞こえない少女夏希(橋本愛)が小学校で受けるいじめや差別、教師たちの心ない態度。

最近は、乙武さんなどの影響からか障がいに対する理解もだいぶ進んできたと感じる面もある一方、今から数年前でもまだまだこんなに障がいに対する理解が進んでいなかったのだとしみじみ感じさせる。

 

 

 

ある日、夏希の前にケニー(JUN)という青年が現れ…

あ、ケニーはプロのバスケットボール選手でして、ただ期待の新人として特集記事を組まれるような選手だったけれど、ケガに泣かされ思うような結果を残せずに、リハビリがてら地元香川に戻ってきたという設定。

 

ケニーという名前からもお分かりの通り、彼は父親がアメリカ人のハーフ。

また、母親が耳が聞こえないろう者で自殺してしまったという過去を持ち、そのため手話を理解している。となるとまさに橋本愛演じる少女の良き理解役でしかない(※)。

 

※設定的にはボーイミーツガールと呼ばれる部類に入るのだろうけど、年齢が離れているし、法律的な問題もあるから恋に発展したりはいたしません。

 

ちなみに、映画.comというサイトではこんなまとめ方をしていて、いわゆる模範解答ですね。

「告白」「桐島、部活やめるってよ」などの若手注目女優・橋本愛が、デビュー直後の2009年に映画初主演を果たした青春ドラマ。怪我が原因で所属するバスケットボール・チームを離脱したハーフの青年ケニーは、故郷の香川県で自堕落な毎日を送っていた。そんなある日、ケニーは聴覚に障害を持つバスケットボール好きな少女・夏希と出会う。夏希が現在のチームに馴染めずにいることを知ったケニーは、一緒に新しいチームを結成するが……。

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分かりやすい…

 

橋本愛の目の演技が凄い!

 

もう、あの眼差しはあかん。何か出てますよね、目に見えないレーザービームとか。

どんな障害も、あの眼差しでまっすぐに見つめられたら逃げ出してしまいそうな破壊力。

 

ファンなら目が合っただけでノックアウト間違いなし(笑)

 

大根役者ぞろいも妙にリアルで癒される

 

 

橋本愛以外、私が知っている役者さんがいないなかで、

もう自主製作の映画かってくらい役者の演技が素朴すぎる。

 

ただ、逆にそこがよさでもあって、特に小学生たちが夏希をからかうシーンなんかは

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ああ…小学生ってこんなんだよなー

と妙にリアルに当時を思い返してしまった。

 

あと個人的に、ケニー(JUN)の上手いんだか下手なんだかよくわからない演技がツボで。

プロバスケットボール選手にしては腕とかもひょろっひょろだし、どう考えても役づくりが緩いだろと思ってしまうが、ギリギリプロくらいのレベルの選手ってこんな感じなのかなーと思ってみればみれなくもない。

 

あと、最強Tシャツなw

 

ハーフでかつ流ちょうな日本語、そして日本では外国人あつかいされ、アメリカにいけばアメリカ人としては見てもらえないという「ここはどこ?私は誰?」的なアイデンティティの置き場のなさに悩む過去のエピソードなどから、

今やNBAで活躍する八村塁を思い起こさせるところも・・・声質もどことなく似ている。

 

ケニー役を演じていたのはあさイチで有名なあの人!

 

博多華丸大吉がMCを務めるNHK朝の情報番組あさイチ。

 

そこに登場するレポーターの方をご存じないだろうか?

 

レボログ
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あ…あのアフロのめちゃくちゃ背のデカい人!

 

映画ではまだ若くドレッドヘアーだったことから気づかなかったが、

当時JUNという名で活動していた俳優さんは、今、副島(そえじま)淳という芸名で活躍しているあの方だったのである…。

 

レボログ
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ちなみに、身長は195センチでアフロを入れると210センチだそう…デカ!

 

なんにせよ、思わぬ発見があってちょっと得した気分。

 

テーマがしっかりしていて橋本愛さえいれば問題なし!

 

だって、橋本愛でしか補給できない何かを補給する目的で観たのだから。

そしてバスケがテーマというオマケつきとくれば、大概のことは目を瞑れるでしょ?(笑)

 

立場は違えど、悩み葛藤や疎外感を抱えながら、でも夢や目標に向かって現実と格闘すること。

 

障害やマイノリティーを乗り越え、夢や目標に向かって奮闘し、成長するというテーマははっきりしているし、映画としではなく、とある田舎町のひと夏のさわやかな出来事を垣間見せてもらったという風にとらえれば、ものすごく爽やかな印象だけが残る。何の外連(けれん)味も雑味もない。

 

というわけで、

最近、橋本愛が不足しているあなたにぜひ。

 

それでは、また。