この記事では、プライスアクションを本格的に学びたいFXトレーダ向け書籍「5分足スキャルピング」より、一度聞いただけではちょっとピンとこない用語を解説しています。
書籍を読んでいて分からない用語にぶつかったときにお役立てください。
プルバック
本書P35『プルバックの反転』という項目で登場。
プルバックと聞くと馴染みが無いという方もいるだろうが、
要は「押し・戻り」のこと。
本書では、プルバックの定義として、
現在のトレンドに対して斜めに近い角度で進んでいく調整的な価格のスイング
と説明されている…まあ、分かりにくい(汗
というわけで、
分かりやすく図にするとこんな感じ。
さらに、価格がまったくリトレース(後戻り)しない
いわゆる「時間の調整」も、プルバックに含まれるという。
【参考ブログ記事】
FXに限らず、相場は常に売りと買いの勢力がせめぎあうことで値動きが決まる。
もし、仮に値動きがまったくなかったとしても、それは水面下で売りと買いの激しい攻防が繰り広げられている結果かもしれない。
つまり「時間の調整」とは、
価格が下落(上昇)する代わりに、値動きの無い状態(レンジ)を形成する相場状況のこと。
とりわけ、
急激な上昇相場や下落相場では、利確や損切りが相次いで売りと買いのエネルギー交錯(こうさく)状態となる。
その結果、動きの拮抗した調整相場となるが、
溜まったエネルギーが放出するように、やがて再びどちらか一方に動き出していく。
プルバックの反転
先ほどのプルバックの定義…は分かりにくいので、
プルバック=主要トレンドの方向に一時的に逆らった値動き(押し・戻り)とする。
そして、プルバックの反転とは、その名の通り、プルバックから再び主要トレンド方向に値動きが反転したのを確認してエントリーする方法のこと。
先ほどの図と同じように、主要トレンドが上昇トレンドなら、プルバックによるだまし(いったんトレンド転換すると見せかける動き)の後の動きに注目する。
そこで、価格が※支持線でサポートされ再度上昇に転じたのを確認したら、この場合は買いでエントリーする。
なぜ”プルバックの反転”が鉄板トレードと呼ばれているのか
それはズバリ、売りと買いの決着がつきやすいポイントだから。
本書では、それをダブル(つまり売りと買い両方ってこと)の圧力と呼んでいる。
上の図を例にとると、
上昇からいったん下降の値動きを形成したのをみて売っていたトレーダーも、トレンド転換が失敗に終わると、

あ、こらアカンわ。
とポジションを決済する。
売っていたのを買い戻す…つまり買う。
そして、プルバックが失敗に終わったのを見ていたブル(買い)側のトレーダーたちも、

プルバック失敗…ってことは売り勢力も大した事ねえな。
ということで、こちらもやっぱり買う。
つまり一時的にみんなが買い目線に走りやすい局面というわけ。
ただし、どの段階でプルバックの反転が起こったと考えるかはトレーダーによって考え方がまちまちな部分でもある。
ちなみに、本書では、プルバックからの反転後、一時的に調整が入り必要な圧力が十分に確認出来てからエントリーすることが推奨(すいしょう)されている。