【FX】主なマーケットの取引時間と値動きの特徴とは?

FX

この記事では、

・FXの主なマーケットの取引時間帯
・それぞれのマーケットの値動きの特徴
・マーケットごとの注目通貨ペア

 

についてお伝えしています。

 

 

FX(外国為替証拠金取引)では24時間いつでも取引が可能です。

しかし、時間帯によって通貨ペアの値動きにもいくつかの特徴が見られます。

 

そして、

その特徴を踏まえることで

トレード戦略の優位性を高めることができます。

 

スポンサーリンク

1.主なマーケットの取引時間帯

 

東京時間(アジアタイム)→※日本標準時9時~18時

 

※日本標準時とは?

 

アジア取引タイムでは、東京が最大のマーケットです(次いで、香港とシンガポール)。

 

また、東京はアジアで最初にオープンする主要市場でもあります。

東京時間が始まると、※機関投資家や※ファンドなど数多くの※大口参加者がマーケットの動向を見極めようと値動きに注目します。

 

※機関投資家とは?

※ファンドってなに?

 

※大口参加者とは

一度に大量の資金を投入し、マーケットの値動きに影響を与えるような大注文を行う買い手・売り手のこと。具体的には、豊富な資金を持つ機関投資家やファンドなどをさします。

なお、〇〇円以上の資金を投じれば大口というような基準はありませんが、相場が大きく上下に動いたとき、その理由として「大口の注文が入った」などと表現されることがあります。

 

 

東京時間の注目通貨ペアは?

 

特にデイトレーダーなどの短期トレーダーには、

ドル円、ポンドフラン、ポンド円などがおすすめです。

 

なぜなら、

この3通貨ペアは、この時間帯でも平均90ピップ程度の値動きが見込めるからです。

特に、比較的小幅な値動きが展開されると言われている東京時間においては貴重な存在だといえるでしょう。

 

欧州時間(ロンドンタイム)→日本標準時16時~2時

 

BSI(国際決済銀行)の調査によると、ロンドン市場は、為替市場取引の30%以上のシェアをほこる世界最大かつ最も重要な取引センターです。

 

そのため、大手銀行の※取引デスクのほとんどが、ロンドンに置かれています。

※取引デスクとは?

 

また、この市場は非常に※流動性が高いことが特徴です。

流動性ってなに?

流動性とは、取引量のことをさします。

特に新興国通貨など、発行量の少ないマイナー通貨ペアでは流動性が低い(取引量が少ない)ため、取引ごとの影響を受けやすく、価格が暴騰・暴落してしまう危険性も。

また、取引量が少なすぎることから取引自体が成立しないこともあります。

一方で、主要通貨ペアと呼ばれ流動性の高い通貨として代表的なものに、米ドル、ユーロ、円などがあります。

 

流動性が高く値動きも活発なため、

欧州時間では、短時間に効率的な取引が可能です。

 

そのため、

主要な為替取引のほとんどはこのロンドン時間の間に行われます。

 

 

兼業でトレードされている場合には、

 

悩める紳士S
悩める紳士S

東京時間には、なかなかトレードする時間がとれない・・・。

という悩みを抱えているかたもいらっしゃるでしょう。

 

その点、欧州時間なら、日本でもちょうど仕事が終わり帰宅した後の時間帯にあたるため、

これを有効に活用しない手はありません。

 

欧州時間は日本人トレーダーにとって最適!

 

 

また、圧倒的な数の市場参加者と※出来高によって、ロンドンは最も※ボラティリティの高い為替市場だといわれています。

 

出来高(できだか)ってなに?

ボラティリティってなに?

 

ロンドンフィックスについて

 

ロンドン時間の中で特に注目したいのが、ロンドン時間最大のイベントである『ロンドンフィックス(London Fix)』。

 

これは、日本でいうところの※仲値決定時間のことです。

仲値決定時間ってなに?

毎日、大手銀行(メガバンク)により「仲値」と呼ばれる銀行の窓口での両替基準レートが発表されます。その決定が行われる東京時間9時55分仲値決定時間と呼びます。なお、この発表の前後では、ドル円などの通貨ペアを中心に値動きが活発になる傾向があります。

日本時間では、ロンドンフィックスが行われるのは深夜1時(※夏時間の場合は午前0時)。
この時間帯には、
※実需の決済なども持ち込まれ、また、ロンドンフィックス(London Fix)を狙った注文なども増えてきます。

 

また、欧州のトレーダーだけでなく、日本や米国の多くのトレーダーたちもトレード可能な時間帯です。

 

そのため、為替市場全体から見てもトレードされる資金量が最大となる注目イベントとしてぜひおさえておきましょう。

 

特に、この時間は、相場参加者の多い欧州や米国の取引を反映してユーロやドルを中心に大きく動くことも珍(めずら)しくありません。

 

なお、ロンドンフィックスが行われる日本時間の※午前1時をはさんで前後30分(つまり24:30~25:30の間)はこれまでの相場の値動きをくつがえすような独特な値動きが現れることもあるため、特に短期でトレードされる方は注意が必要です。

 

※夏時間の場合は、1時間早まります。

 

ロンドン時間の注目通貨ペアは?

 

ロンドン市場は、その高いボラティリティによって、トレーダーにトレードする機会を豊富に提供してくれます。

 

特に、スキャルピングやデイトレード狙いなら、欧州時間の平均値幅が100ピップス前後のユーロドル、ドルカナダ、ポンドドル、ドルフランなどがおすすめです。

 

また、ヨーロッパはユーロ圏であることから、ユーロを含む通貨ペアの取引が活発に行われるという特徴があります。

 

米国時間(ニューヨークタイム)→日本時間22時~7時

 

ニューヨーク市場は、欧州(ロンドン)市場につぐ世界第2位の規模を誇る為替市場です。

 

米国時間中の取引の大半は、日本時間の22時~2時の間の流動性の高い時間帯に行われます。

なぜなら、その時間帯にはまだ欧州のトレーダーが市場に残っているためです。

 

 

米国時間の注目通貨ペアは?

 

リスクを恐れないデイトレーダーには、ポンドドル、ポンド円、ポンドフラン、ドルフランなどの通貨ペアがおすすめです。

また、これら以外にも、米ドルを含む通貨ペアの取引が活発に行われる傾向にあるため、ぜひ注目してみるとよいでしょう。

 

米国と欧州の重複タイム→日本標準時22時~2時

 

外国為替市場の2大マーケットが重なるこの時間帯は、

相場に参加する人数も多く値動きがもっとも活発になります。

 

FXトレーディング (ウィザードブックシリーズ)』によると、この時間帯の取引だけで、

欧州時間中に取引される通貨ペアの合計平均値幅の70%を占め、米国タイム中の全通貨ペアの合計平均値幅の80%を占めている

ということです。

つまり、最も値動きが活発でボラティリティの高いおいしい相場というわけ。

 

だからこそ、

 

悩める紳士S
悩める紳士S

トレードをする時間があまり取れない・・・。

 

あるいは、

 

長時間パソコンに張り付いているとかムリ!

 

という方は、ひと眠りしてこの時間帯にしぼってトレードしてみるといいことがあるかもしれません。

 

参考書籍:

 

参考サイト: