どうも、レボログです。
今回は、FX相場を見るときに気を付けたいクセのお話。
テーマはズバリ「その観方、独りよがりじゃありませんか??」。

それでは、いってみましょう!
相場は、トレーダーみんなの意思で動く
1日に、4兆ドル(1ドル100円換算で400兆円)もの金額が取引される超巨大マーケット。
それがFX市場です。

日本の1年間の国家予算が約80兆円だから、どれだけスゲー金額かちょっと想像もつかねえな。
当然、どんなお金持ちでも、個人の意向でコントロールすることは資金的に無理があります。
となると、
当然相場の意向に沿ってトレードしなければなりません。

漁師が、潮の流れを読んで漁をするのと同じだね。

潮目に逆らうと、不漁どころか命まで危うくなるからね。
では、相場を動かす意思決定はいったい誰が行っているのでしょうか?

・・・元老院の長老8人衆とかじゃね?
いやいや。答えは相場参加者全員で決めてます。

意識しようとしまいと、トレードしている限り常に意思決定に参加しているってことなんだ。
具体的にいうと、相場の値動きは、『売っているトレーダー』『買っているトレーダー』『ポジションを持たず様子見しているトレーダー』がそれぞれどう行動するかによって決まります。
たとえば、売リポジションをもっているトレーダーが
ダウントレンドに乗って利益を伸ばしている状況を想像してみてください。

彼らはどこで利益を確定する(買う)だろう?
あるいは、同じ状況で、買いポジションをもったまま損が膨らんでしまい、苦しんでいるトレーダーがいます。

ああ、やばい…どんどん損が膨らんでいく…でも今さら損切なんてできないし…。
そんな、困りに困った彼らは、いったいどこで損切するだろう。
あるいは、どこまで価格が回復すれば、

ラッキー!
といって逃げる(売る)だろう。
はたまた、今様子見を決め込んでいるトレーダーは、
どこでポジションを持ちたがっているのだろう。
そんな風に、いったん他のプレイヤーの目線に立って相場を眺めてみると、それまで見えてなかったものが見えてくる…気がします。
とりあえず、

俺今までめっちゃくちゃ自分に都合よく相場を見てたんだな…
ということが明らかになる。
これが自分のことしか考えていないと、たとえば買いポジションを持っていて、
もした他人事だとしたら

さっさと損切すればいいのに…
と思える状況だったとしても、

いやいや、今は下がっているけれど、きっと持ち直すはずだ。
みたいに、謎の自信(というか意地)で踏ん張って大損こいてしまいがちなのです。
ホント、ポジションを持ってる時の心理状態ってコワイ。。。
だからこそ、それを強く自覚しつつ、いったん自分のポジションのことは脇に置いといて、

もし、自分が今おなじ状況で売り手側だったら…
あるいは

様子見しているトレーダーだったら…
といった具合にほかのトレーダーの視点を意識することが、
相場を冷静に見る上でめちゃくちゃ大事なんですね。
その結果、

どう考えても、今すぐ買いポジションは損切すべきっしょ。もうとっくに買いの優位性なんて崩れてんだし。
ということが明らかになるかもしれません。
下手くその上級者への道のりは、己が下手さを知りて一歩目ですね。安西先生。

それでいうと、己が下手さを知って、さらに損切できて2歩目かな。
独りよがりの視点では勝てない

K国からミサイルが発射されたぞー。このBADニュースに乗ってきっと相場は下がりまくるに違いない!よし、売りだ売り!
こんな風にニュースの情報だけを頼りに、自分の欲望のままにトレードをしていては、
なかなか相場で勝てるようにはなりません。
相場には、すでに売っているトレーダーもいる。
今、買いポジションを持ったまま損が膨らんで苦しんでいるトレーダーもいる。
そして、アナタと同じように売り時を探しているトレーダーもいます。
すでに売っているトレーダーは、
ニュースを受けて瞬間的に下がったところでサッサと利食い(買う)するかもしれません。
買いポジションを持っていたトレーダーなら、
さすがに急激な下落に耐え切れず損切(売る)するかもしれません。
では、ミサイルが発射される直前の相場状況はどうだったのか。
売り手と買い手はどちらが優勢だったのか。
はたまた、様子見トレーダーが指値で入れている注文がたまっているのはどの価格帯か、それは売りなのか買いなのか。
そんな風に、常に他のトレーダーの目線に立ってトレード組み立てるプロたちが相場の世界にはわんさかいるのです。

そして、当たり前だけど、そんな猛者と戦っていかなければならないのです…。
となると、自己都合で損切渋(しぶ)ってるとか、そんなんで勝てると思いますか?
というわけで、FXやるならほかのトレーダーの目線に立って考えるクセをつけよう。というお話でした。
それでは、また。