どうも、レボログです。
今回は、FXに参加する上での戦略的ネガティブシンキングのススメ
というお話。

どうせ、このトレードも失敗するし、きっとこのまま100連敗してホームレスに…。
とか、そういう話ではないのでご心配なく。

それでは、いってみましょう。
人はキホン、自分に都合のいい情報しか信じない
最初に、結論から言うと、戦略的ネガティブシンキングとは
トレードする上で、自分に不都合な事実ほど注意深くチェックしよう。
ってことです。
たとえば、東日本大震災の直後、ドル円が一気に70円まで円高に振れたことがありました。
そのとき、あル有名なアナリストが、
「ドル円はこのまま50円台まで円高が進む可能性もある。」
なんてことを言っていた。

マジか…。
当時、まだトレード歴が浅かった私は、
その発言にビビって速攻でドル円の買いポジションを投げてしまいました。
ただ、その後どうなったかというと…
ドル円は円高が加速するどころか120円台を突破していっちゃいましたとさ。

な~んだ、経済評論家の意見なんてあてにならないのな…。
そりゃそうですよね、もし彼らがその専門知識を生かしてトレードで大儲けできるなら、わざわざ安いギャラでテレビに出たりしてないはずだもん。
ただ、当時の記録を振り返ってみると、
やはり専門家の中には、この円高は投機的な動きで長くは続かない。すぐに100円台に回復するなんて記事もあったわけですよ。
要するに、私が自分にとって都合のいい情報しか入れていなかったということでしかなかったわけです。
ホント、人間って恐怖や欲に駆られたときほど視野が狭くなるもんだな、と身をもって思い知らされた体験でした。
想定するなら、”最悪の事態”くらいがちょうどいい
最悪の事態を想定する意味も実はここにあります。
もちろん、自分が想像できる中で”最悪”の事態ですから、
起こる可能性の方が低いかもしれません。
しかし、私がそうだったように、
人間は、無意識のうちに自分にとって都合のいい情報だけを取捨選択しています。
つまり、そもそも客観的でも中立でもありません。
仮に、真ん中がニュートラルで真実に最も近い位置だとしたら、
右か左に偏っているのが普通なのです。
なので、
あえて自分が信じている耳障りのいい情報とは真逆の最悪の状況を常に想定しておくのです。
多分、
そのくらい極端に構えているつもりで、
ようやく第三者から見たニュートラルな視点に近づけるのかなと。

基本的に、自己都合のポジティブシンキングで動いてるんだから、大きなマイナスを想定してようやく±ゼロみたいな感じか。

てことは、ニュートラルな視点を目指すからこその戦略的ネガティブなわけだな。
ポジティブシンキングが悪いわけではない
もちろん、ポジティブシンキング自体はとても素晴らしいことだと思います。
実際、さまざまな分野で大きな成功を収めている方の自伝なんかを読んでも、普通の人ならあきらめそうなところから、状況を前向きにとらえて活路を見出したりしている例も多いです。
ただ、ポジティブシンキングといっても、
自分の都合で最初から特定の情報をシャットアウトしてしまうのは危険。
あくまで、必要な情報にひと通り目を通したうえで、
そこから判断していくことが大事かなと。

このへんは、自分への戒めも込めて…ね。
ネット検索ひとつとっても・・・
たとえば、
(自分はガンかもしれない…。)
と不安になって、ネットで調べたりするとします。
すると、
どうしても自分にとって不都合な内容を観ないようにしてしまいがち。
だって、嫌じゃないですか。
自分がガンで、しかも治らないかもしれない…そんな事実は誰だって受け入れたくないじゃないですか。

けっ、専門家でもないアマチュアブロガーの書いた情報なんてあてになるかよ!
その一方で、
『〇〇を飲んだら、医者から治らないと言われたガンが1発で治った!』
とか
『皮膚ガンだと思って心配したけど、実はただのほくろでしたw』
みたいな情報やブログ記事を目にすると、

そうだろう、そうだろう。こういう情報を求めていたんだよ。
なんて、ついつい鵜呑みにしてしまいがち。
だって、安心できるからね、単純に。

いやいや、お前さんが信じた情報も同じくらい胡散臭いと思うんじゃが…。
神様にはなれないけれど…
もちろん、完全に客観的な判断なんて、神様でもない限りムリです。
できたとしても、情報を全部テーブルの上にのせて、それを吟味して…なんてやってたら時間がかかって仕方がない。
物事の判断に使える時間には、だいたい限りがあるものですしね。

テストなんてまさにそう。
限られた時間内に正解を導いてなんぼだからね。
まあ、それでも、
という忠告は、それなりに耳にいれておく価値はあると思うのですよ。
これがトレードなら、
常に自分と逆サイドにいるトレーダーの視点に立つということ、あるいは自分の予測が完全に外れたらどうするか…ということを常に想定しておくということになるでしょうか。

個人的には、他の人から指摘されるより、自分の責任を自分で引き受ける方が気が楽なので、トレードはやはり私に向いてるなとあらためて思ったりもしました。

FXは、別に、他人と価値観をぶつけ合ったり議論する場所ではないからね。どちらかというと自分とむきあう要素が強いし。
というわけで、
今日もネガティブ強めで相場と向き合いたいと思います。
それでは、また。