どうも、レボログです。
私が受験生だったころ、
当時通っていた予備校の講師がこんなアドバイスをくれました。
「100%自信をもって解ける問題を30問作る方が、
解き方があやふやな問題を100問つくるより本番では絶対に役立つぞ。」
このアドバイスは今も私の脳ミソにガッツリ刻み込まれています。
確かに、同級生で東大や京大に進学した生徒の中にも、
余計な問題集には手を出さず、教科書や基礎的な問題集だけを完璧に仕上げるというやり方をしている人がいて、

え?それだけで合格したの??
と後々驚かされた記憶があります。
結果を出すために、たくさんの知識を詰め込む必要はない。
また、ちょっと、別の話をしましょう。
かつて、韓国でクイズの国内チャンピオンになった女性がいました。
彼女は、学者でもなければ、エリート大学生でもない、タダの主婦だったというから驚き。
にもかかわらず、
クイズで全国1位になるくらいの知識をどのようにして身に着けたのでしょうか?

気になる…。
優勝後のインタビューで
「いったいどうやって勉強したのですか?」と聞かれた際、彼女はこう答えました。
「毎日、新聞を1紙、隅(すみ)から隅まで読むのを習慣にしていました。やったのはそれだけです。」
参考書でもなく、問題集でもなく…まさかの新聞・・・しかも1紙だけとは…

まさに、アンビリーバボー。
受験勉強にせよ、クイズにせよ、最高峰のレベルに達するのですら必要な情報源は多くなくていい。
てか問題集1冊、新聞1紙でいいってんだから、これは大分いい教訓になりそうです。
合言葉はKISS…だけどこれが難しい
少ない問題を正確に解けるようにする、
限られた知識を正確に理解する。
つまり、言い換えると物事を複雑化しないでシンプルにしておくということでしょうか。
物事はシンプルにしておいた方がうまくいくという経験則を表す英語の表現として
Keep it simple, stupid.(シンプルにしておけ!この間抜け)という言葉があります。

頭文字をとってKissの原則なんて言われたりするね。
もともとは、ロッキードスカンクワークスの技術者のケリー・ジョンソンによって造られた言葉で、
「ジェット機作るときは、修理するときのことまで考えてシンプルに作れよ!」って意味でつかわれていたらしい…。
また、この言葉の元ネタとしては、
アルベルト・アインシュタインの「何事もできるだけ単純な方がいい。ただし、単純にしすぎてはならない」や、レオナルド・ダ・ヴィンチの「単純であることは究極の洗練だ。」などがあげられているようですね(wiki調べ)。

あと、個人的には星の王子様で有名な作家サン・テグジュペリの「完璧とは、これ以上加えられないときではなく、これ以上削りとれないときに達成されるようだ」って言葉もお気に入り。
また、有名なアニメーターが著書の中でKissの原則に触れていたりと、
要するに、Kissは古今東西の優秀なクリエイターや技術者たちの合言葉というわけです。
ただし!

余計なことをせずにシンプルに・・・ひたすらシンプルに。
ってのは、やってみればわかるけど、ものすごくシンドイ。
まず、最初に、

本当に、これだけでいいのか…?
みたいな気分になって、つい余計なことをしちゃう。
その結果、すべてが中途半端で何一つ習熟していないから、手ごたえもなくてまた新しい余計なものを中途半端に追加して…洗練とはどんどんかけ離れていく…。
これがダメなパターンでしょう(笑

反省反省…。
なんでしょうね?
人間ってのは、油断すると物事を複雑にしたがる生き物なのでしょうか?
ということは、FXでも
油断すると余計なことをして勝手にトレードを複雑にしているのかもしれません。

お、このインジええやん、あ、こっちも足したらさらに勝率アップ間違いなし。
ってなことにならないように!
FXでも1つの手法を完璧にすることを最優先にすべき!
さて。
私の予備校の講師のアドバイスから始まり、
今回のテーマとして取り上げた”Keep it simple stupid!”の原則を踏まえると、
1つの手法を隅から隅までテストしてどんな相場状況でも使えるようにする。
いや、もっと正確にいうと、
その手法が使える状況とそうでない(機能しない)相場状況を完璧に見分けられるようにすること。
これが、
初心者トレーダーがまず何よりも最優先すべき課題だと思います。
ただし、めんどくさいから誰もやりたがらない

めんどくさいところにエッジ(優位性)あり。
これは勝っているトレーダーならみんな知っていること。
1つの手法を70%理解するのと99%理解するのとでは、もう大変さが全然違うのです。
極端な話、ある手法を70%理解するだけなら3日でできるかもしれないけど、
それをあらゆる相場状況で使えるよう99%マスターするには1年かかるかもしれない。

だから、ほとんどの人はやらないのです。ってことは・・・
もう、言わなくてもお判りでしょう。
というわけで、今回はこのへんで。