カプコンカップ2017を振り返って

ゲーム

どうも、タカハシです。

 

先週末、毎年、格ゲー界12月の風物詩カプコンカップ2017が開催されました。

実は私も現地に取材に行っておりまして…というのはウソですけど、いつか必ず(笑

 

この期間だけは、予定を開けて観戦を楽しむというのは今年も相変わらずでございました。

 

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注目は”ときど”とPUNKのリベンジマッチ

先日、所ジョージさんでお馴染み「笑ってこらえて!」でも
スゴイ谷口さんとして取り上げられた、ときど選手。

“ときど”というのは、かつての彼のプレイスタイルからゲーム仲間からつけられたニックネームだという事ですが、

今年の7月に行われた格闘ゲーム最大の祭典EVO2017で悲願の優勝を果たし、おそらくストリートファイターシリーズでは初となる同年2冠なるかという点に注目が集まっていたわけですが…。

 

そこに立ちふさがるのが、今年すい星のごとく現れた超新星PUNK。
まだ、10代ながら、格ゲー星人との異名を冠する反応速度と確認精度を誇り、

「なに、こいつ…UPCかよ。」
と対戦相手を震え上がらせる圧倒的な強さをもって、今大会でも大本命に挙げられていました。

影のMVPネモ選手

しかし、蓋を開けてみると、そのPUNKを一回戦でいきなりルーザーズに落としたのが、日本人プレイヤーで社会人ゲーマーとしても知られるネモ選手。

 

毎回トリッキーなキャラクターを好んで使い、相手を翻弄するような立ち回りを得意とするネモ選手の動きに、さすがのPUNKも3先では対応しきれなかったといったところでしょうか。

 

エイジスを張ってからの怒涛の攻め。痺れました。

 

実は、ネモ選手は、本選出場最後の1枠をかけた、M-1でいうところの敗者復活戦を制してトーナメントに参加したプレイヤー。そして、そこから見事トーナメント全体3位にまで食い込む活躍を見せてくれました。

過酷な敗者復活戦、そして、世界中から猛者の集まる本戦と最も多くの激闘を戦い抜いた彼こそ、今大会のMVPといえるかもしれません。

社会人との2足のわらじでこの戦績は、まさにお見事!としか言いようがありません。

 

盤石の仕上がりで決勝まで駒を進めるも・・・

さて、気になるときど選手の勝ち上がりですが、宿敵PUNKが思わぬところで敗退する中、盤石の安定感を見せ、見事ウィナーズで決勝まで勝ち上がりました。

 

その前に立ちはだかったのが、ドミニカ出身、17歳の新星メナ

実は、この二人、今大会のウィナーズ準決勝で対戦し、ときど選手が勝って決勝に上がったのですが、メナ選手はそこから、ルーザーズブラケットを勝ち上がり、ルーザーズのトップとして決勝の舞台で再びときど選手と相まみえることとなったのです。

う~ん、この主人公感…まるでEVOのときPUNKに挑んだときど氏そのままの流れ…なんだか嫌な予感…。

 

 

これはもはや人生2周目勢確定か!?

 

対戦が始まると、まず幸先よくときど選手が2本先取。
この大会のルールとして、ウィナーズから勝ち上がった選手には1勝のアドバンテージが与えられています。

まあ、プロ野球でクライマックスシリーズみたいなもんですね。

そのため、ルーザーズから優勝するためには、まず先に3本先取して、一度リセットに成功し、そこから再び3本先取しなければならないわけで、そう考えると、ウィナーズから勝ち上がったときど選手が先に2本とった時点で、

(おお、これは、笑ってこらえて!年末スペシャルの顔はときどで決まりか!?)

なんて、私なんかの脳裏にはそんなことまでチラついたわけですが…そこからですよ、メナ選手が覚醒し始めたのは…。

 

 

まさに奇跡の大逆転劇

 

う~む、そうとしか言いようがありません。

そもそも、彼の使っているバーディーというキャラクターですよ。

私の知る限り、投げ主体のキャラクターであり、それゆえ動きの遅いこのキャラクターを使って大きな大会を制した例は今までなかったはず…。

とはいえ、

日本にも、もちろん強いバーディー使いはいて、ときど選手も対策は積んでいたはずだと思うんですが、それでも、ありえないようなタイミングで飛びが通ったり、通りそうもない投げが何度も通ったり…。まさに”アンビリーバボー”な時間が流れ、気づいたら、3戦先取でメナ選手がリセットに成功。

 

 

今大会とおして、先に2本とってからの逆転劇はまず見られなかっただけに、
先に2勝して、ほぼほぼ優勝確定に思えただけに、私としてはだいぶガックリ来ていたわけですが、

いやいや、まだ振出しに戻っただけ。

 

そう気を取り直し、画面を食い入るように見つめながら応援を続けたわけですが、一度傾いた流れは最後まで変えられず、まさかまさかの大逆転劇で優勝はメナ選手という結果に。

 

EVO優勝者であるときど選手を相手に、しかも、世界が注目する大舞台で臆することなく、普段以上の力を発揮する。

まったく、恐るべき17歳がいたもんです。

こりゃもう、人生2周目勢ということで納得するしかない(笑

 

ちなみに、このトーナメントの優勝賞金は2500万円超

日本人でも、ものスゴイ金額なのに、平均年収2万円というドミニカ出身の彼にとってこの大金は…まさにジャパン・ドリームですね。

おめでとうございます!…てか、いいなぁ(本音

 

大会を振り替えって

まあ、最後まで私事で恐縮ですが、今大会では、久々に大舞台で躍動するウメハラ選手(全体では7位タイ)の雄姿が見られてよかったです(本音をいえば、もうちょっと上に行ってほしかったけど)。

また、若手の台頭の目覚ましい大会でもありましたね。

優勝を飾ったMena選手、PUNK選手といった海外の10代のプレイヤーに加えて、そのPUNK選手を見事撃破し、さらにウメハラ選手にも勝って4位入賞を果たした日本のMOKE選手(22)であったりと、強い若手が増えたなぁ~という印象です。

 

 

そんな中、社会人という時間的制約がありながら、3位に入賞したネモ選手、そして、EVOに続き見事準優勝に輝いたときど選手のお二人には、最大限の賛辞を送らなければなりますまい。

大会の最後に、紹介されたPVよると、
来シーズンからは、いよいよサガット、そして、禍々しいオーラをまとったあの方も登場しそうな気配も…これはますます目がはなせなくなりそうです。

年明け1月に開催されるEVOジャパンも楽しみ。

とりあえず、選手のみなさま、お疲れさまでした。