タンパク質の生成に欠かせない考え方~必須アミノ酸の桶理論~とは?

健康

 

私たちの健康に欠かせないタンパク質。

 

そのタンパク質は、体内にある20種類のアミノ酸の働きにより生成されます。

 

そして、その20種類のアミノ酸の中でも、

特に、人体では生成することのできない9種類の必須アミノ酸は、食品サプリメントなどによって、外部から取り込まなければなりません。

 

そして、この9種類の必須アミノ酸はアミノ酸の中でも特に重要です。

なぜなら、肉体の維持に欠かせないタンパク質はこの9種類のアミノ酸の働きによってつくられるためです。

 

もちろん、20種類のアミノ酸が十分に体内に取り込まれた状態が理想的ではありますが、

仮にそうでない場合でも、必須アミノ酸以外の11種類に関しては、9種類の必須アミノ酸の働きによって体内で作り出すことができるため、

重要度としては、必須アミノ酸より1ランク下に位置すると考えてよいでしょう(もちろん、だからといって不要という話ではありませんけど)。

 

必須アミノ酸は、9つで1つのチームのようなもの

 

実は、必須アミノ酸は、例えるなら野球チームのように、9つあるうちのどのポジションが欠けてもチームとしてうまく機能しないという特性を持っています。

 

これは、栄養学では、水を張った桶(おけ)に例えられ、通称”必須アミノ酸の桶理論”などと呼ばれることもあるそうです。

 

そのイメージを図にしたものがコチラ

ちょっと小さくてゴメンナサイ。

 

この図を見てもらえればお分かりの通り、必須アミノ酸は、それぞれが桶の羽目板にあたり、タンパク質はその桶に囲まれた中で徐々に溜まっていくだとお考えください。まあ、私は野球チームの例えの方がわかりやすくて好きなんですけど(笑)

 

ただ、こちらも、分かりやすい例えではありますから、

今回はこの桶の方を、説明のために使わせていただくことにします。

 

では、説明の続きを。

 

もし、仮に羽目板一部が欠けていたとしたらどうでしょうか?

上の図ではロイシンが欠けていますね…あ、ちなみに、ロイシンは必須アミノ酸の中でも一日に必要とされる量が一番多く、また肝臓の機能を高める効果があるそうです。

 

もし、板が不釣り合いに凸凹していたら、

当然、低い板の上限まで水がたまった段階で、水はそれ以上の高さまで溜まることができずに隙間からあふれ出てしまうでしょう。

実は、体内で生成されるタンパク質の総量にも、この現象と同じような性質が見られます。

つまり、もし、必須アミノ酸をバランスよく体内に取り込むことができない状態が続くと、それによりタンパク質の生成が十分に行われないという事態になってしまうのです。

 

う~ん、機能しないメンバー(ロイシン)に合わせるのではなく、一番仕事のできるメンバーに合わせて働いてくれるとありがたいんですけど、残念ながら、私たちの体はそんな風に都合よくはできていないみたいですね…。

 

ちなみに、不足するのと同様に、特定の必須アミノ酸を摂りすぎるのもよくないとのこと。

なぜなら、ある種類のアミノ酸ばかり過剰に取り込まれると、相対的に他のアミノ酸が不足することになり、やはり、タンパク質の生成がうまく行われないことになるからです。

 

そのため、9種類ある必須アミノ酸は、タンパク質の生成に必須であると同時に、多すぎず少なすぎず、どれもバランスよく摂ることが大事だと言えるでしょう。

 

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なんだか相変わらず、月並みな結論でスイマセン💦

でも、一応、事実みたいですから(笑

 

というわけで、必須アミノ酸は大事だけど、バランスよく摂ることを忘れずに!というお話でした。

 

それでは、また。