ダグアウト・インに戻ってみると、
バディムが先ほどトラビスに因縁を吹っかけていた連中に連れ去られたという。
そこに居合わせたトラビスは、きっと自分が連中の怒りを買ったせいで報復されたのだと自らを責めるが、ここはまずバディムを救うのが先だとなだめる。
トラビスの話によると、連中のアジトはビーンタウン醸造所というところらしい。
普段は争いを好まないであろうトラビスも、今回ばかりは自分がやらなければと、覚悟を決めている様子で、私にもその手助けをしてほしいとのこと。
戦闘経験ゼロのトラビスではチンピラ相手でも殺されに行くようなもの。
これまで出会った登場人物の中でも、序盤からラジオで声を耳にしていたこともあって、とりわけ親近感を抱く人物でもある彼に、こんなところで死なれては寝覚めが悪い。
というか、助力する以外の選択肢もなさそうなので、二つ返事でOKする。
彼は準備を済ませたら直接現地へ向かうとのこと。
そこで落ち合う約束をし、私も、すぐに彼の後を追って現場へと向かう。
到着してみると、そこはこじんまりとした工場跡のようなところだった。
その場を占拠する敵も、これまで経験したしんどいミッションの数々と比べると、少人数かつ火力も低めで、容易にせん滅することに成功。
そして、2階の指令室で後ろ手に縛られていたバディムを無事救出し、今回の任務は完了となった。
ただし報酬は特に用意されていない模様。
当初は、どちらかが命を落とすほろ苦い結末になってしまうかと思いきや、フタを開けてみると、予想外にライトなミッションでやや拍子抜けしたものの、トラビス、バディム両名ともに無事だったので取りあえず万々歳。
立ち去るバディムと、ミッション成功を喜ぶドッグミート
ただ、トラビスが現場を立ち去る間際に
「これまで、ラジオのことでいろいろと悩んできたけれど、ここ数日の出来事でいろいろと考えることがあったよ。」と何やら意味深な発言を残す。
何かを決意したかのような彼の表情…フラグのようでちょっと気がかり。
少しナイーブに見える彼のこと、何か変な思いつめ方をしなければよいのだが…。
あ、そういえば、スカーレッドの彼の恋の行方は…もし、このストーリーに続きが用意されているようなら、そのときは追って報告することにしよう。
それでは、また。