昨夜、ようやくダイヤモンドシティに入ることに成功する。
シティへの入口付近の廃墟の壁にべったりと張り付いてコチラの様子を伺うでっかい蚊に手こずり、こんな如何にもザ〇相手に苦戦しているようでは、今後の展開もおぼつくまいといったん引き返しては、ミッションやクラフトで経験値を稼ぐという作業・・・もとい冒険を繰り返していたのだが、
その中のとあるクエストで手に入れた武器が、憎たらしいモスキートはじめ、その後、ダイヤモンドシティへと向かう道にはびこるスーパーミュータントの群れを掃討するのに大いに役立った。
話はやや遡(さかのぼ)る。
蚊に苦戦した後、いったん撤退し、サンクチュアリへと引き返す道すがら、「ラジオの電波を受信した」というメッセージが画面上に表れる。
慌ててチューニングを合わせてみると、何やら緊迫した様子で助けを求める女性の声が聞こえてきた。どうやら近くの警察署に声の主はいるらしい。
推測するに、武器を持たない民間人が、モンスターに襲われて慌てて建物に逃げ込み、助けを待っている…そんなところだろう。たまたまそう遠くない地点にいたこともあり、無線の発信源であるケンブリッチ警察署へと向かった。
ほどなくして現地警察署に到着。
さっそくラジオ電波の声の主は…と周囲を探すと、その場にいる女性は一人で、彼女は負傷した男性の救護に追われていた。どうやら医師か看護師のようである。
彼女らの無事を確認し、安堵したのもつかの間、
不意に目の前に屈強な男性が現れる。
初めて、目にしたときは、思わず
「トイストーリーの〇ズかよ!」
とツッコミを入れたくなった。
それほどにバズっている…じゃなくて、異様な重装備に身を包んでいる…熱くないのかな?
彼は、聞いてないのに自らをB.O.S.のパラディンと名乗り…ん?ビーオーエス?
先日のミニッツメンに続き、何やらまた新たな勢力のご登場である。
その後、そんな彼に偵察任務の援護を頼まれたのだが…案の定、私は後ろにくっついていくだけで、出会う敵出会う敵すべて〇ズ無双してくれるので、分かってはいたけど、決して彼が見掛け倒しではないことが判明。同時に私は急速に空気へと変質していくのだった…。
(パラディン氏がいれば、別に私いなくてよかったんじゃね?)
そんな疑問にモヤりつつ、それでも、任務が終わると、
「助かったぜ…これは礼だ、とっときな」
とばかりにライト・オーソリティーなるカスタム銃をプレゼントされる。
ああ、一応助かったってことになってる(笑
冒頭で述べた武器とはこれのことである。
言わずもがな、これまでで一番の高性能武器。
そして、その後、案の定、
「お前は兵士としての適性を感じるから、どうだ?B.O.S.で一旗あげてみないか?」
とお誘いを受ける…がこちらも
「今のところはケッコウデス」
と丁重にお断り。どこまでいけるか分からないが、今はまだまだ流浪の旅を楽しんでいたい、いい旅夢気分。
余談だが、この任務の後、ダイヤモンドシティラジオのトラビス君が、ラジオ放送でこのことを取り上げてくれた。
「どうやら、この付近にB.O.S.メンバーが滞在しているようで、しかもその任務を元ボルト居住者が助けた模様(もよう)です!」
元ボルト居住者…とはおそらく、いや間違いなく私のことだろう。
いやはや、このタイムリーさはラジオ放送ならではといったところか。なんだかちょっと嬉しいような、恥ずかしいような。
というわけで、大分手こずった印象だが、
ようやくさしあたり目的地としていたダイヤモンドシティに到着することができた。
これまでにないような活気ある明るい街並み、人通りも多く店舗もいろいろと立ち並び、何やら巻き起こりそうな期待感に胸を躍らせつつ、冒険の旅はまだまだ続きそうだ…あ、レベルは10になりました。