【フォールアウト4】ファーストステップ

フォールアウト4

このゲームの世界にフォールアウトしてから3日目。


ようやく、最初のクエストらしいクエストを受け、目的地となる自動車工場へと向かう。

何でも、そこにはレイダーと呼ばれる野党の群れがタムロしているらしい。
野党退治のお約束というべきか、無法地帯となったこの世界でその連中が蛮行の限りを尽くしているのだろうことは容易に想像がつく。

詳しい戦力や人数などは聞かされないまま、やや無防備な状態で現地へと向かう。
最初のクエストだし、まあ、4,5人くらい相手にすれば…余裕っしょ。

途中、グールの群れに襲われたり、空から謎のミサイル(ロケット弾か何かか?)が降ってきて何度か命を粗末にはしたが、それでも何とか目的地となる工場へと到着する。
当初は、個人経営の町工場のようなものをイメージしていたのだが、
実際には、かなり大規模な施設で、どちらかというとやや小ぶりなプラント施設といった様相だ。

ん?なんか想像してたのとちがくね?

とはいえ、虎の威を借る何とやら、でかい施設に数人の敵がアンバランスに鎮座…という希望もワンチャン捨てきれないまま、意を決して破れたフェンスの隙間から敷地内へとこっそり侵入。

すると、
さっそく外敵を察知した見回り数人が銃を発砲し、ダメージを受ける。

(いてて…。)
慌てて物陰に隠れつつ、状況を確認。
どうやら敵は、地上のみならず、敷地内に建てられた鉄塔の上からもこちらの様子を伺っているようだ。

「これは、少々厄介だな…。」
1対多数の戦いでは…やはり目の前の敵を1人ずつ仕留めていくのが鉄則…だったよね、宮本さん。
優柔不断な立ち振る舞いでは、みるみる体力を削られて命を落とすことになるのは目に見えている。

そこで、
やや不本意ではあるが、生き残るために選んだ戦略は、ハイドアンドシーク。
物陰に隠れながらチマチマと戦力を削っていくしかない。
まともな銃火器もなく、ごくわずかな食料で体力を維持しなければならない今の私にとっては、ダッサイけどそれがおそらくベストな選択…なはずだ。断じて、だたのチキンではない!

その後、何とか目に見える地上の敵は一掃し(イエス!)、
次は、塔の上に待ち構える敵をめざすことにした(ああ、めんどくせ)。
頭上は人間の死角であり、本来ならば、自分より高所から狙われるのは厄介なはずだが、難易度がノーマルという事もあって、一撃で死ぬことはほぼないゲームの特性上、四方八方から狙われる可能性のある地上戦と比べ、注意する方向が上に限定できる分、楽とえいば楽ではある。

とはいえ、相手はかなり遠距離から正確にこちらを狙ってきてるっぽい。
どうやら、スナイパーライフルの類を装備しているようだ。
というと、何やら戦闘慣れしたかのような言い草だが、何のことは無い、
後に、体力を半分ほど削られた末に相手を倒し武器を押収した際に手に入れたのがスナイパーライフルだったというだけのことだ。後だしジャンケンもいいところ。


片側の塔を制圧し、そこから見える穏やかな遠景に束の間の安堵を覚える。

 

その後も、私が下手なせいで激しい銃撃戦は続く。
まだまだ操作に慣れないことに加え、ウィッチャー3におけるローリングや回り込みのような緊急避難的なアクションがないため、グールなど動きの素早い敵に突っ込んでこられた際に回避する手段がなかなか見つからない。

加えて、回復アイテムが乏しいことから、常に体力の半分を維持するのがやっとという状態で行動するのが常態といった具合。

それでも、食べられるものはすべて口にし(ゴキ〇リの焼いたのとか、焼いてないのとか)、その度にちょっとずつ放射能に体を蝕まれ、最後はご褒美に取っておきたかったヌカコーラクアンタムにまで手を出さざるを得なくなりつつも、なんとか命をつないでいった。

そして、施設内の中心部、警戒用の照明塔がたかれ、一際注意が厳重なエリアでボスらしき敵を始末したところで、ようやく画面上にクエストクリアの文字が点灯する。

ようやく…。

 

当初数人の敵を相手にするだけのつもりが、結果的には、20~30人ほどの敵を相手にする序盤にしては、かなりタフなミッションとなってしまった。

体力は残り数ドット、もはや回復アイテムも底をつき、プレイする私自身も疲労困憊とあっては、そのボスからアイテムをはぎとりにいく余裕もなく(ボスの元に向かうためには、一度施設の外へと出て、再度、別の入り口から施設に入らなければならないらしかった。そこにまだ敵が残っている可能性を考えると…)、瀕死の体を引きずりながら、施設を後にする決断を下した。

その後、依頼主の女性がいる集落へと戻り、無事報酬を受け取る。
何とか生還できた安ど感から、何をもらったかすら覚えていないが、おそらく食料か、回復アイテムの類だったはず。

いずれにせよ、命がけの労働に見合った対価とはとても呼べない代物だったが、この世界で生き抜くイロハを身に染みて学ばせてもらったことが最大の報酬といえばそうなのかもしれない。

現在レベル5。まだまだ冒険は始まったばかりだ。