かつて、Jリーグが始まって間もない頃、ブラジル代表の10番として活躍したジーコや、ピクシーことストイコビッチなど世界的にも有名なプレイヤーたちが招へいされ、サッカー人気の火付け役として大きな役割を果たした。
Bリーグが開幕して間もない日本バスケットボール界は、まさに今、その当時のサッカー界と同じような状況にあると思う。ここでバスケットボール人気に火が付くか、あるいは一時的なブームで終わってしまうかが決まると言っても過言ではない。
そして、バスケットボール人気を高めるためには、これまであまりバスケットボールに対し関心を持たなかった層に対しインパクトのある働きかけをすることがカギとなる。そのために欠かせないのが”スター”選手の存在である。
世界的にも有名なスタープレイヤーが在籍しているとなれば、かつてサッカー界がそうであったように、それまでバスケットボールに関心が無かった層も会場へと足を運ぶようになり、その結果、ファンの数も増えていくことだろう。
というわけで、
今回は、私の独断と偏見で、ぜひ来日しBリーグで活躍してもらいたいプレイヤーたちを上げてみたいと思う。
アレン・アイバーソン
「バスケットボールをプレイするため大切なのは、体の大きさじゃなく、ハートの大きさ(気持ちの強さ)なんだ。」という名言とともに、それを体現するかのごとく小さな体で大男たちに立ち向かっていく彼の姿に、私自身、いったい何度、勇気づけられたことだろう。彼がもし日本でプレイしてくれるなら、少々遠出してでも見に行く価値はある…というかどこまでも見に行ってしまいそうで自分でもちょっと恐い(笑
NBA Allen Ezail Iverson SuperPlay (アイバーソンのスーパープレイ)
ジェイソン・ウィリアムス
トリッキーなプレイで2000年代のNBAを熱狂させた‟ホワイトチョコレート‟ことジェイソン・ウィリアムス氏。ルーキーチャレンジで見せたエルボーパスは今でもファンの語り草となっている。現在40歳と高齢ながら、こちらの映像を見る限り現役時代のボールさばきはまだまだ健在。体力の衰えを考慮してワンポイント起用でもいいから、もう一度その華麗なプレイを日本の地で拝みたいものである。
ちなみに、彼自身は人種差別的な‟ホワイトチョコレート‟というニックネームをあまり気行っていないご様子なので、もし来日した際には、プラカードには使わないであげてくださいな。
[HD] Jason Williams – Career Mix 2014
ザ・プロフェッサー
ストリートボール界のスターにして世界最高のドリブラーの一人”ザ・プロフェッサー‟ことグレイソン・バウチャー氏。178センチ64キロと日本人の中に入っても小柄な体格ながら、大男たちを手玉にとるようなプレイは見るものを魅了してやまない。
スパイダーマンに扮した彼がコートに颯爽と登場すれば、会場のボルテージも一気にヒートアップすることだろう。
シャキール・オニール
シャックの愛称で親しまれたシャキール・オニール。名前のShaquille Rashaun(シャキール・ラシャウン)はアラビア語で「小さな勇士」を意味するそうだが、216センチ156キロと大男たちがひしめくNBAにおいてもひときは大きな体と圧倒的なパワー、そして巨体に似合わぬスピーディな身のこなしで長きにわたりNBAのゴール下を支配した。
エンターテイナーとして人を楽しませることも大好きな彼ならば、きっと日本のファンからも愛されること請け合いである。あ、もちろん、息子さんのシャリーフ君も大歓迎で御座候。
【NBA】シャキール・オニール神業スーパープレイTOP10
コービーブライアント
バスケットボールファンなら知らない人はいないであろうコービーも、実は日本にゆかりのあるプレイヤーの一人。
かつて、彼の父ジョー・ブライアント氏が日本に来日した際、神戸(kobe)牛のあまりの美味しさに感動したことからその名がついたというが、引退した今、それが縁となって例え1年でも日本でプレイしてくれたら、Bリーグ人気に火が付くこと間違いなしである。
以前、ジョー氏もbjリーグの東京アパッチやJBLのレラカムイ北海道でヘッドコーチを務めていた経験がることからきっと日本贔屓(びいき)であるに違いない、ここは父親のたっての願いということで、どうか、なんとか!!(笑
NBA コービーブライアント 引退試合で驚異の60得点!ラストゲーム
引退試合で一人で60得点をたたき出したコービ先生…ぜひそのご雄姿を日本でも。
ただ、サラリーキャップの上限が撤廃されたとはいえ、年収60億ともいわれる彼が納得するだけの報酬を出せるチームがあるかどうかを考えるとちょっと現実味が薄いか…ここは、先日優勝した広島の黒田投手よろしく、コービー先生にも男気を見せていただけると、バスケファンとしては非常に嬉しく思う。
現実味がありそうなのは…
では、本当に来日してくれそうな選手は果たしてこの中にいるのだろうか?
引退したばかりのコービーはさすがにちょっとゆっくりもしたいだろうし、シャックはテレビのお仕事でお忙しいし、ああ、そうそう、私のかつてのお気に入りナッシュ先生も引退後はウォリアーズの育成コンサルタントに就任するなど、いずれも来日は厳しい模様。
となると、可能性がありそうなのは、プロフェッサー、アイバーソン、ジェイソン・ウィリアムスのお三方ということになのだが…この中でいうと、アイバーソン氏などは、かつてトルコリーグ1部のベシクタシュと400万ドル(約3億2400万円)の2年契約を結んだ過去があり、日本でも同等のオファーを出すチームがあればプレイしてくれる可能性はありそうである。
ただ、あらためて今回あげたプレイヤーを見てみると、みなアラフォーに差し掛かったベテランたちばかり。これではなかなか新たなファン層にインパクトを与えるのは難しいかもしれない。思い切ってジャスティン・ビーバー君にもう一度日本でシャックと対決してもらいますか(笑 え?今ならピコ太郎の方がいいって?
本来なら、来日経験のあるデリック・ローズやカリーの名前も挙げたいところだけれど、現役バリバリのNBAプレイヤーの名をあげるのはさすがにちょっと憚(はばか)られる。
Derrick Rose in Japan – vs Takaki Ishida (Japanese pro basketball player)
ローズに1on1を挑む日本の石田選手
やっぱりNBAやヨーロッパのリーグで活躍する現役バリバリのプレイヤーが日本でプレイしたと思えるような魅力のあるリーグにならないとダメなんだろうなあ。LEDコートだけではさすがにねぇ…。
とまあ、なんとも締まりのない終わり方になってしまいましたが、今回はここまでとさせていただきます。今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、また。