先日、職場から父が大量のごぼうをもらってきた。
母はそれを使ってカレーきんぴらを作るという。
そして、もらってきた張本人の父はというと、
「ごぼうチップス」を作るのだと言い出した。
普段は、あまり料理をしない父だが、
以前、同僚と食べたものが美味かったらしく、自分でも作ってみたくなったのだそうだ。
父は、さっそく1メートル近くあるごぼうをスライサーで削り始めた。
私が、随分な重労働だろうと尋ねると、鉛筆削りよりも全然楽だとの答え。
ふ~ん、そんな感じなんだ、
そう思っているうちにあれよあれよという間にボールいっぱいの”ごぼうのささがき”が出来上がる。
1メートル近いごぼう3本がボール1個に収まるのはなんだかちょっと不思議な感じだ。
その後、あく抜きのためごぼうをしばらく水につけておいてから、いよいよ揚げ方開始。
(ちなみに、大量のごぼうを削り終わった父が、それで満足して(?)寝てしまったのでここからは私と母とで急遽作業を引き継ぐことに(笑)
風味がよくなるんじゃない?という私の提案を受けて、揚げ用の油は米油にごま油を少々足したものを使用。
参考にしたレシピには、「170度の油で焦げないように揚げ、色がついてきたら油から取り出してよい」との説明があったので、その通り試してみるも、カリっと揚がらず、何だか一日外に放置したきんぴらのような微妙な食感になってしまった。
そこで、もうしばらく油で揚げてみることに。
すると、あるところからごぼうがあれよあれよという間にしぼんでしまう。
そして、何だかちょっと残念な仕上がりに…。
これでは、折角のごぼうが何だかわからない。
試しに揚げたてを食べてみるも、ほのかに苦く、ごぼうの風味も感じられない。
こりゃだめだ・・・と思ってしばらく放置していると、何やら食感に変化が。
先ほどまでシナシナだったごぼうが、いつのまにかパリッとしたいい食感になっているではないか!
なんで??冷めるとパリッとするの??どういう仕組み??
疑問を抱えたまま、何となくレシピの方に再度目を通すと、「余熱でいい色&パリパリに仕上がります」との記述が。
なるほどそういうことか!
どうやらパリッとしだすのは揚げた直後ではなくて、しばらく経ってからということらしい。
そこで、次は、焦げてごぼうが縮んでしまう前に油から取り出してみることにした。
タイミングはベストのように思えたのだが、今度は取り出すのが早すぎたのか、余熱効果でもパリッとは仕上がらず。
むじ~~っごぼうチップスむじ~~~~っ
結局、今回は納得のいく仕上がりには至らなかった。
一番まともだったのが最初にできた”ほろ苦原型とどめてないバージョン”だったのが何とも苦々しいところ(笑
家族で、失敗の原因を話したところ、たぶん最初にごぼうを細く切りすぎたのが良くなかったのではないかという結論に。
細過ぎると、パリッと揚げあがる頃にはごぼうの原型がなくなってしまうし、かといって原型を残したまま取り出すと今度はパリッと仕上がらない。
まさか、あれほど急に縮むとは思っていなかったので、次回作るときはもう少し大きめ&薄くスライスして挑戦してみようと思う。
そうしたら、こんな感じに仕上がるのではないだろうか…。
出典:oryouri-matome.com
また、今回は素揚げしか試してみなかったが、次回は片栗粉をつけて揚げてみようかと画策中である。そうするとまた違った展開が待っているかもしれない。
次こそは…とリベンジを誓いつつ、今回はこのへんで。
それでは、また次回。