私の実家で飼っている犬(ダックス オス5歳)は、父親と母親のことが大好きで、私が近づくとまるで見せつけるように二人の元へ駆け寄っていって顔をしきりにペロペロと舐め回します。そして私に向かって毎回欠かさずに吠えまくります。
最初、母親などは、「やめて~」といいながらもちょっとうれしそうでしたが、
私が両親と犬がいる部屋を訪ねる度にその調子なので、さすがに最近はちょっと閉口気味な様子。彼は私に一体何を見せつけたいんだろう…そんなことを考えているうちに、ひとつ思い浮かんだことがありました。
ああ、もしかしてこれって”犬の焼きもち“なのかもしれない。
私が初めて犬のいる実家を訪ねたのは、彼が4才になってからでした。
犬の彼にしてみれば、突然、変な”よそ者”が我が家に侵入してきたわけですから当然警戒します。
そして、初めて来たにも関わらず、自分が大好きなお父さんやお母さんと私が親しげに話しているのをみて、なんで?と混乱し、やがて嫉妬心のようなものが芽生えてきたとしても不思議ではありません。
でも、犬ってもっと単純な生き物かもしれないし…本当に”焼きもちやき”なのでしょうか?
犬の焼きもちに関する研究論文があった
犬の”焼きもち”なんて、飼い主たちの妄想なのかなと思っていたら、何と研究者たちの研究テーマにもなっていて、おまけに論文まで発表されていました。
内容をちょっと引用させていただきます。
2014年7月23日に科学学術サイト「PLOS」にて、カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究者たちによるある実験に基づく論文が発表された。
その実験とはとてもシンプルなもの。飼い主には犬のことを無視しながら、「リアルなぬいぐるみの犬」「飛び出す絵本(音声付き)」「プラスティック製のハロウィンのカボチャ」をかわいがってもらい、その様子を録画。犬が嫉妬するかどうかについて、36匹の犬の行動を分析した。
その結果、80%の犬が「ぬいぐるみの犬」をはらい落とすなどの攻撃的な行動や飼い主とぬいぐるみの間に入ってかまってもらおうとする行動を見せたという。「ハロウィンのカボチャ」に対しては42%、「飛び出す絵本」に対しては22%だった。
論文の執筆者のひとりでもあるChristine Harris氏は、「犬に聞いて確かめたわけではないが、彼らは大切な関係を守ろうとするようだ」とコメントしている。
犬の嫉妬心について研究が行われたのはこれが初めて。動物の感情について理解する第一歩になるのではないかと、動物行動学の専門家は期待を寄せている。
参考:犬だってヤキモチを焼く? 「犬の嫉妬心」を研究した論文が発表に
犬に聞いて確かめたわけではないが…harris氏のコメント可愛いですね(笑
どうやら、犬もしっかりと焼きもちを焼くようです。
もともと、犬は家族を群れと見なしていて、それぞれのメンバーに順位付けをすると言われていますが…おそらく私は彼より下の順位にいるのでしょうね。
そして、両親のことは自分のボスか父親、母親だと思って慕っているのでしょう。
そう考えるとちょっと悔しい気もする反面、まあ、許してやろうかという気にもなる・・・かな?(笑
最後に、犬のことがきっと好きになる、こんな動画をご紹介してお別れといたします。
犬が赤ちゃんに“ハイハイ”を教える動画が世界で人気!おもしろ可愛い特訓にほっこり
今回もお読みいただきありがとうございました。
それではまた。