ゴリラはどうして草食なのにマッチョなんだろう。

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筋肉を付けるにはタンパク質が重要。

特に肉に含まれるような動物性のタンパク質が欠かせない。

筋トレが趣味の友人にそんな話を聞いたことがある。
そこで、ふと疑問として浮かんできたこと。

 

じゃあ、ゴリラってどうなん?

ゴリラは、動物界最強とも噂されるほど屈強な体つきをしている。
そういえば、CMでガチムチの代名詞として「ゴリマッチョ」なる言葉が連呼されていたっけ。あれはいろんな意味でインパクト大だった…。

とはいえ、人間、特に筋肉が肥大しにくいとされる黄色人種では、
たとえガンガン肉を食べ、プロテインを摂取したとしても中々あの体格は手に入るものではないだろう。

そんなゴリラは確か草食系…じゃなくて文字通り草食動物だったはず。
だとすると、筋肉をつけるには肉を食べる必要があるという友人の説にもケチがつくことになりはしないか?

友人にこれ以上ドヤ顔で講釈垂れさせないためにもの説を検証するためにも、
これはどうやら、ゴリラの体の仕組みについてちょっと調べてみる価値がありそうである。

結論から先にお伝えすると、
今回調べて分かったのは以下の2点。

ゴリラの腸内には植物からタンパク質を合成する微生物がいる
どうやら酵素がゴリマッチョのカギを握っていそうだ(仮)

では、さっそく一つ目からみていこう。

◇草食のゴリラがマッチョになれる理由その1~腸内細菌(微生物)~

草食のゴリラが筋肉を肥大化できるのは「草からアミノ酸を合成する微生物が腸内にいるから」なのだそうである。

アミノ酸とは、筋肉を効率的に作るのに欠かせないタンパク質の一種で、特に肉類に多く含まれているという。ゴリラは、腸内にいる微生物の働きによって草物からアミノ酸を吸収していたのだ。

なるほど。それなら草食なのにマッチョなことにも納得がいく。

続いて、二つ目。

◇ゴリラが草食なのにマッチョになれる理由その2~酵素による働き~

これは理由というより仮説に近いかもしれない。

ゴリラは基本的に肉を食べず、
その一方でナッツ類や果物を好んで食べるという(あとは、たまに昆虫なんかも少々)。
そんなゴリラの食性に注目し、もしかしたら果物には現在の人間の常識をはるかに超えたエネルギーが秘められているのではないかという仮説を唱えたある研究者がいた。

アメリカのエドワード・ハウエル博士である。彼は、果物等に含まれている酵素を 『生命の光』と呼び、それについて「タンパク質と言う殻につつまれた生命力の触媒(しょくばい)」だと語ってる。

・タンパク質よりも酵素?

私たちの体には60兆個もの細胞があり、それらは絶えず化学反応を繰り返しながら生命を営んでいる。そして、酵素はその化学反応を支える重要な役割を果たす。
もしかしたら、ゴリラは自然に理解していたのかもしれない。

酵素タップリのコレ(果物)食っとけば、肉とかいらなくね?」と。

◇人間が草食系マッチョになれる可能性は?


じゃあ、人間の場合もゴリラや他の草食動物のように植物だけで筋骨隆々のマッチョな体を手に入れることは可能なのだろうか?

人間はもともと草食動物とは体のつくりが違うからムリ・・・かと思いきや、実はそうでもないらしい。

一部の部族では、完全菜食主義であるにもかかわらず、みな筋骨隆々で機敏に動き回れる体つきをしている例が確認されているそうだ。

たとえば、太平洋上の島々に住むメラネシア人ポリネシア人などは、食事のほとんどが島で取れるタロイモで、ほとんど肉を食べないにも関わらず、みなプロレスラーのような屈強な体つきをしている。

この事実を受けて、最近では、「長年、繊維が多く含まれる食べ物を食べ続けていると、胃腸に菌や微生物が多くなり、その一部の微生物は、体内で必須アミノ酸を合成し始めるのではないか」と指摘され始めている。

つまり、人間も、ゴリラのように植物系マッチョになれる可能性があるということだ。
ここはひとつ、肉食系マッチョの友人に対抗して草食系マッチョでも目指してみようか。

 

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