最近、耳にした言葉でちょっと気になったもの
それは、デブ活。
あさイチでも取り上げられていましたね。
デブ活って…デブになるための活動?
つまりドカ食いのことなのかしらん?
されど、大食いでもやけ食いでもなく「デブ活」なのです。
いったどこに違いがあるのか気になったのでちょっとだけ調べてみましょう。
◇違いはSNSにアップするかどうか
デブ活の一つの特徴として、今、自分が何を食べているのかをツイッターやフェイスブックなどのSNS上で公開することがあげられるようです。
ただ黙々と食べるんじゃなくて、自分の食事を衆目にさらしていく。
◇友人やカップルでデブ活
また、一人ではなく、友達やカップルどうしでというのもデブ活の一つのパターン。
ひとりだと、何だか食欲に負けたような気がして後ろめたいけど、誰かと一緒なら罪悪感なくポジティブに楽しめる(気がする)!
何だか、赤信号みんなで渡れば…みたいな気がしないでもないですが、あ、例えが悪いですか?
◇ポジティブマインドなデブ活
やけ食い、ドカ食いというと、
どうしても、「やっちまった~」というネガティブなイメージがつきまといます。
一方で、「デブ活」には、食欲に負けてもギャグにして笑い飛ばそうというポジティブな響きがあります。その微妙なニュアンスの違いがブームの要因の一つなのかもしれません。
◇デブ活でみんなスーパーサイズに-?
私たちの中には、
「みんなもそうなんだからいいじゃん!」という周囲と同調していることに安心する心理ってあると思うんです。
デブ活におけるSNSの利用や、仲の良い友達と一緒に食べるという特徴は、まわりの人に共感してもらうことで安心したいという心理の現れではないでしょうか。
たとえば、アメリカ人の中には、日本人にはちょっと信じられないくらい太っている方というのがいらっしゃいます。
それを見るたびに不思議に思うのは、
ああなる前にどこかで自制は働かなかったのだろうかということ。
でも、たぶんそれって日本人の感覚なんですよね。
アメリカでは、スーパービッグサイズな体格の持ち主がその辺にゴロゴロいます。
おまけに食べ物のサイズが軒並みビッグサイズで高カロリーと来ている。
当たり前のように太った人たちに囲まれて、当たり前のように高カロリーの食事を食べる日常がある。
そりゃ、太るのも分かります。
そう考えると、このデブ活の流れも、太ることへの一種の開き直りなのかもしれません。
「私たち太ってますけど、何か?」っていうね。
確かに、誰にも迷惑かけてませんけど?といわれれば、そうなのかも。
とりあえず、
「まわりもみんな太ってるし、まあ、別にいいんじゃね?」と
社会が太ることに大して寛容になっていくこと自体は、それほど悪くないんじゃないかなと感じます。
ぽっちゃり好きの私としては
日本人、特に若い女性はちょっと痩せすぎかなという気がしないでもありません。
デブ活をちょっと大げさに言えば、
やせ過ぎた日本人が種の保存のために緩やかに軌道修正を始めたとみることができるのではないでしょうか。
◇自虐と共感の#デブ活
デブ活としてツイッター上にアップされたコメントを見てみると、
「5キロ太ったけど、別に誰にも迷惑かけてないし、もうこのままで良いと思いはじめたんや。」
「久しぶりにパンケーキ食べたよ ふわっっっふわで美味しかった~ この後すぐにラーメン食べたからね デブまっしぐらだよね」
「今日のデブ活 アイス→昼食→だんご→アップルシナモンリング→豆もち→焼き芋→ふうき豆→夕飯 頭おかしい」
「デブ活しすぎてそろそろ本気で食制限と運動しなきゃマズイ 今年は海行く予定とかないけど暑いから腕と脚は出すもんね だから夏は嫌いなの~ とか言いながら今日もアイスと杏仁豆腐2個食した」
といった自虐系のコメントが多いようです。
また、投稿者の意見の中には、
「あえて自虐コメントを乗せることで、食べることへの罪悪感が薄くなる。」
「単純に、自分の投稿をみてコメントをくれる人がいることが楽しい。」
といったものもありました。
◇デブ活のウラに隠された本音
でもね、やっぱり本音は「太りたくない!」「痩せたい!」だと思うんです。
「よっしゃ、ポジティブに太っていこうぜ~」って人はまだまだ少数派ですよ、きっと。
それでも、頑張った後や、ストレスを感じた後なんかには、猛烈に「食べたい~」と思うもので、その食欲には抗いがたい現実があります。
だから、どうせ食欲に負けるなら、みんなに、いいね!をもらいながら食べたいだけ食べたい!
そして、出来れば太りたくない…
おそらく、本当の本音はこっちでしょう(笑
◇グルメ系エンタメ新時代の到来か?
よくテレビで、ぽっちゃりしたタレントさんや大食いタレントさんなどがデカ盛りメニューを食べるという番組を放送していますが、
もしかしたら、デブ活をしている人たちも、
大食いタレント気分で人々を楽しませることに喜びを感じているのかもしれませんね。
もしかしたら、
デブ活をしている方の中から、新たなスターが誕生する日も近いかもしれません。
それでは、また。