あなたはスーパーテイスターですか?


スーパーテイスター。

何すかそれ?って感じの人がほとんどでしょうね、きっと。

何を隠そう私もその一人。
レバーがダメな僕と、レバーなしではイラレナイあの人」という記事を書く中で、なぜ好き嫌いは起こるのか原因を調べている中で出会った言葉がこのスーパーテイスターでした。

スーパーテイスターって何?

スーパーテイスターとは、簡単に言うと、人より味覚が敏感な人のことです。
無理やり日本語に翻訳すると「超味覚者」という感じでしょうか。

‟選ばれし超味覚者…。
何か響きがカッコいい…。

ちょっと脱線したので話を元に戻すと、
スーパーテイスターは、味蕾(みらい)の数が通常よりも多いため、食べ物の味を強く感じやすく、その結果、一般の人よりも食べ物の好き嫌いが激しい傾向にあるといいます。


味覚は甘味・塩味・酸味・苦味・旨味という5つの基本味(きほんみ)で構成されていますが、“スーパーテイスター”と呼ばれる人たちは、特に甘味・苦味・旨味を鋭く感じるケースが多いようです。

特に、苦味を敏感に感じ取る結果、スーパーテイスターは好き嫌いが多く、偏食になってしまうこともあるといいます。特に苦味の強いコーヒーは、ブラックでは飲めない人も多いのだそう。

また、他にも例えば、ホウレンソウやケール、キャベツなどの緑の野菜が嫌いだったり、グレープフルーツジュースや緑茶、炭酸が強い飲み物が嫌いだったりする傾向があるとのこと。

必ずしもすべてのスーパーテイスターがこれらの食品を嫌うわけではありませんが、スーパーテイスターの集団とそうでない集団を比較すると「嫌われがち・避けられがち」な傾向が確認されています。ちなみに、スーパーテイスターは人口の25%~30%ほど存在するといわれています。

名前は格好いいけど、ちょっと良いとこなしじゃないすか…スーパーテイスター。
と思ったあなた。それは少々早とちりかもしれませんよ。

舌に備わった味蕾の数は、天性のもので、後天的に増えることは基本的にありません。
そして、スーパーテイスターは平均的な味覚の持ち主より3倍ほど強く味を感じることができるといわれています。これは、まぎれもなく天からの授かりもの、選ばれし人間、天賦の才と呼べるものなのです。

この事実を知ってしまったら、もう自信をもって「アイアム、スーパー(テイ)スター」と名乗り、生かさない手はないでしょう。

例えば、ワインの味を選別するプロであるソムリエやコーヒーショップで活躍するバリスタ、お菓子職人のパティシエ、和食の料理人など繊細な味覚を要求される職業は、どれもスーパーテイスターにとって天職と呼べるのではないでしょうか。

また、職業に限らず、工夫次第で繊細な味覚を生かす方法はいくらでもあるはずです。

日本人とスーパーテイスター

エール大学のBartoshuk教授らによって1994年に発表されたスーパーテイスターについての論文は、学術的にはまだハッキリと認められていません。とはいえ、通常よりも鋭い味覚を持つ人は確かに存在しており、論文ではアメリカ人の約25%がスーパーテイスターであるとされています。日本人に関するデータはまだないものの、ある識者の見解によると、日本人のスーパーテイスターの割合はアメリカ人より多い可能性があるそうです。
それは、なぜでしょうか。
その方の発言に以下のようなものがあったので引用させていただきます。

「“旨味”という概念を発見したのが日本人であることからもわかる通り、日本人の味覚は世界的に見てもかなり鋭い方だといえます。同じアジアのタイ人と比べた場合でも、タイ人は15%程度しかわからなかった砂糖水を、日本人の30%が認識できたという研究結果もあります」

たまに、外国製のお菓子や料理を口にすることがありますが、あまりに大味すぎて時に閉口してしまうこともしばしば。もしかしたら、日本の食品の美味しさは、この繊細な味覚によって支えられているのかもしれませんね。

スーパーテイスターの判別方法

さて、ここまで読んでくださった方の中には、自分スーパーテイスターかどうか気になるという方もいらっしゃることでしょう。
自分の味覚がスーパーテイスター並みに鋭いかどうかは、砂糖水を使って簡単に判別できます。方法は、砂糖3gを500mlの水に入れ砂糖水を作り、味を確かめてみるだけ。もし、これでただの水との区別がつけば、日本人の上位30%に入るレベルの鋭い味覚を持っているということになります。

偏食は克服可能!?

ちなみに、判別ができない人も、この砂糖水を用いた方法を繰り返して甘味を感じられるよう特訓したり、普段の食事を薄味に変えてよく味わうようにすることで、味覚を鍛えることができます。

反対に、今はスーパーテイスター並みの鋭い味覚を持っていても、日常的に濃い味に慣れてしまうと味覚は鈍化していくのだそうです。つまり、スーパーテイスターの人でも体質を変えられる可能性があるということ。味覚が鋭敏すぎて好き嫌いが多いという人も、嫌いな食べ物に徐々に慣れていけば、偏食の克服も夢ではないかもしれません。