子供の頃、思っていたこと。
なぜ、地球には海っていう巨大なプールがありながら、人類は深刻な水不足に悩まされているんだろう。
宇宙から見ればほぼ水しかないように見える惑星なのに水不足…う~ん、不思議だ。
海水をろ過するとか、蒸発させて塩分と分離させるとか、そんなに難しいことなのだろうか。
もし、人類の存亡をかけた課題なら、ほかのことはさておき真っ先に解決しなきゃならない課題のような気もするけど…。
海水を飲み水にするのはそんなに簡単じゃない…らしい
これだけ水に恵まれた惑星のようでありながら、地球で人が利用できる水は、今のところ全体の数パーセントしかない。
そのいわゆる淡水と呼ばれる水を、人間だけじゃなくて、あらゆる動物や植物で大事に分け合って利用させてもらっているのが現状なんだとか。だから、今のところ、地球はいうほど水の惑星的なポテンシャルを発揮できていないということになる。要するに海水は扱いがムツカシイと。
そこで、調べてみると、現状でも、海水を淡水にする技術はあるにはあって、一部の豊かな資源国なんかではすでに本格的に導入し始めているという。でも、その運用には膨大なコストがかかるから、資源の乏しい国や、海の遠い内陸部では、まだまだ実用できるレベルにはないらしい。
また、最近ではMITとインドの太陽パネルメーカーが共同で太陽光を使って海水を淡水にするシステムの開発に成功したんだとか。
記事から一部引用すると
このシステムは、24時間で7,950リットルの海水を淡水化することができ、その造水効率は90%と高い。従来の効率が40%〜60%だったことを考えればその差は大きなものだ。さらに、太陽光で稼働するため、莫大なコストが削減できる。
海の水を安く生活用水として利用できるようになれば、途上国に安全な飲水を供給することや、砂漠地帯に農地を開発することも可能になる。世界の水不足問題の課題解決や安全に利用できる水の安定供給に向けて、大きな一歩と言っていいのではないだろうか。
出典:MITが開発!「海水を飲料水に変える」技術が水不足を救う?
もし、海水を低コストで飲み水にまでできるようになれば、記事にもある通り、水不足解決にむけて一歩前進したと言ってよいだろう。かつての私が抱いた疑問にはっきりとした答えが出る日もそう遠くないのかもしれない。